回復期病棟の夢枕/ ちあきなおみさん [映画・音楽・美術]
回復期病棟のある真夜中、ふっと目覚めると引退したはずのちあきさんが私のベッドのそばに、立っていました。
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二十歳のころ紅白歌合戦で「夜へ急ぐ人」を聞いて以来、私、ちあきなおみさんの強烈なファンになりました。シャンソン、ジャズ、ファドなど感情豊かな外国の歌のカバーも本当にいいのです。
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脳卒中で倒れた後の回復期病棟に、女房が、私を励まそうと、ちあきさんのCD持ってきてくれました。 それを、リハビリのあと毎日聞いてたのです。
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ある夜中、ちあきさんが、青いドレス姿でマイク持って立っていたのです。 「あれ!? ちあきさん引退したんじゃ・・」
「あなたの為に一曲だけ歌います」
そう言って歌いだしました。
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歌い終わると、静かに
「つらいだろうけど、頑張ってね」
と言ってくれたのです。
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夢から覚めて、はて?その曲が何だったのか、さっぱり思い出せないのです。 実は、歌詞もメロディーも正確には聞きとれなかったのです。ただ、透明な歌声だけが印象に残っています。 早速、リハビリ仲間に、この話をすると、みんな大笑いするのです。また冗談が始まったといった感じです。
でも、この夢で私はものすごく励まされ、実際に元気になりました。なにか吹っ切れたような気持ちになれたのです。
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それじゃ~また
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【同病の三本松のおじさんの一言】
カラオケで冬隣り、紅とんぼ、紅い花、熱唱します。最近ではかもめの街、聞いていて涙が出そうでした。最近せつない気持ちにさせる歌が少なくなりました。
【返信】
おぉ~すごい。こんな難しい歌がレパトリーとは!
最近、純な心を感じさせる歌い手も少なくなってきました。演歌の苦労人にもそんな人がいました。
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