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島の家族の物語(昭和の時代の瀬戸内) [片麻痺でも旅がしたい]


瀬戸内、四国への旅編です。

兵庫県、山と田園の中間地帯で育った私は、海と言えば日本海。漁師の生活はある程度予想できるのだが、瀬戸内海の島の暮らしというのは、全く想像できなかった。


それを初めて知ったのは二つの映画からだった。


一つが、山田洋次監督の「故郷」。倍賞千恵子、井川ヒロシ夫婦で、ご存知寅さん渥美清さんが、行商の魚屋さんで登場、これがいい味出している。


もう一つが、新藤兼人監督の「裸の島」。こちらは殿山泰司と音羽信子夫婦。役者とは思えない堂に入った働きぶりである。



そこには厳しい労働があり、さらに工業地帯となっていく時代の変化、すたれていく家業、新しい時代の流れに乗ろうとする家族の苦悩や不安、希望があった。

 

 


幼少期、両親は鍬や鎌といった農具のメンテをする鍛冶屋を百姓村のはずれで営んでいた。


大量の汗と、鉄の火の粉にまみれたきつい労働。


一方で、あくまでお百姓さんの補助者であり、村の新参者であることで、二重に村人から軽んじられていた。それは子供世界にも如実に現れる。親も子も屈辱を感じ暮らした。


時代とともに農業が衰退し、家業を鉄工所へと転換していく中で、今度は設備投資のための借金生活が待っていた。労働者と呼ばれ、毎週休みがあり、定期収入がある家庭は私には羨望の的だった。



昭和の時代の瀬戸内。島の家族の物語。


この二つの映画は、そんな私の苦い幼少期を思い出させる。

 
 
それじゃ~また
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 【同病の三本松のおじさんの一言】
お恥ずかしい話で恐縮ですが、私が性に目覚める小学5年生頃、映画の題名だけで、スケベ心を起こしチャンネルを合わせたところ、現れる画面は島の農民の赤裸々な生活ドラマにがっかりしたのを思い出しました。アホ丸出しでした。それにしても殿山泰司、音羽信子といい、残念ながらいわゆる性格俳優という俳優が少なくなったのが、淋しいです。

【返信】
倍賞千恵子といい音羽信子といい素晴らしい存在感でした。いまの鉛筆の様にスマートな役者にはとても出せないでしょう


nice!(17)  コメント(2) 
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