食えない関西商人(大阪商人)その3 手書きの振替伝票の怖さ [その他(ブログ等)]
皆さん手書きの振替伝票見たことがありますか?
私昭和30年代生まれですが、これを見た最後の世代かもしれません。
振替伝票は、課長をはじめ、経理課の偉い人を承認ハンコを求めて回ります。
よくよく虫眼鏡で見れば、同じ個所にごくわずかな点が打ってある。
これを打っているのは、前回でも登場したたたき上げの経理マンのおじさん。
最終的に回収してきたこの伝票に、点があるかないかをチェックするのです。
要は偽装伝票による経理社員の不正をチェックしているのです。
承認ハンコを、こっそりお借りする機会などはいくらでもあります。トイレに立ったりお客さんの訪問を受けたり機会はいくらでも見出せます。
だから社員も、ハンコも鼻から信用していないのです。信用できるのは点だけ。この点を打つのに鉛筆の先は常に究極までとがらせておく。
所で、関西人は単細胞・単純で白か黒かはっきりしているなどといいますが、確かにそんな面ありますが、他にも関西人独特(?)の人の区分があります。
一つが「アホかしこ」アホな振りしている賢い人、こんな人は尊敬されます。 もう一方が「かしこアホ」いつも賢そうな理屈言うバカ。関西人は後者を本当に軽蔑し馬鹿にします。
前者の典型は漫才界では、ダウンタウン松本さん、最近では芥川賞のピース又吉さんでしょうか。
他に私は作家の宮本輝さんを推します。テレビのインタビューなどでも、いつもひょうひょうとしてすぐ冗談いう。町で出会えば、シリアスな作品も書く大作家とは、たぶん誰も思わないでしょう。
後者は、会社でもブログの世界でもすぐ見つかります。
それじゃ~また。
私はテレビドラマは、これまでほとんど見てきていません。しかし今、「火花」にはまっています。いよいよ今度の日曜日が最終回です。
ご存知 漫才師のピース又吉さんの芥川賞作品「火花」のテレビドラマ化されたものです。
毎週、ドキドキ・ハラハラしながら見ています(ちなみに小説はまだ読んでいません)
自由競争の厳しい漫才界、人生かけ必死に努力しても、うまくいかずコンビ解散の決断をせざるを得なくなる。病後7年、感情失禁はもうないはずの私ですが、涙がドッとあふれだします。
私には好きな漫才師が数多くいますが、関西のダウンタウン出身者や苦節10年といった漫才コンビになぜか面白さを感じることが多いのです。ダウンタウン派はトミーズケンちゃん、メッセンジャー黒田、ダウンタウン松本、ピース又吉。苦節10年派は、大木こだま・ひびき、横山たかし・ひろし、サンドイッチマン等のコンビです。。反対にクイズ番組常連の京大卒等高学歴の漫才師には面白さはほとんど感じません。まあ言ってしまえば、私はそういう上品な(笑)人間なのでしょう。
で、「火花」以来テレビドラマがすっかり面白くなって、今は倉本聰の「やすらぎの郷」まで毎日録画して楽しんでみています。
いやあぁ~テレビドラマっておもしろいなあ~。今頃やっと気付きました(一周遅れで先頭集団に入った気分です)
それじゃ~また。
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