脳血管性うつ病について(6) 遂行機能とは [障害者として生きる]
3.遂行機能の障害とその評価
今回から「3.遂行機能の障害とその評価」という話です。
前回は脳血管性うつ病の症状を取り上げ、「 認知機能障害、中でも遂行機能障害が認められることが多い」ことが示されましたが、今回は、その遂行機能についてのお話です。
■□■□■□■□
■遂行機能とは
「遂行機能とは、目的のある一連の行動を有効に行うために必要な、計画・実行・自己監視能力などを含む複雑な認知機能」と考えられています。
脳血管性うつ病では、脳血管性の認知症の状態には至っていない軽度の記憶力、判断力の障害が併存する場合があり、それを認知機能障害と言います。
脳血管性うつ病の認知機能障害の特徴は、注意力、記憶力、遂行機能の障害が多いとされています。
では、その中の、遂行機能障害とはどんな障害でしょうか。
それは、目的のある一連の行動を有効に行うために必要な、計画・実行・自己監視能力などを含む複雑な認知機能に障害がある状態と考えられます。
これは、脳の器質的な障害、特に前頭葉の障害などによって生じるとされています。
■□■□■□■□
多少ややこしいですが、様は上記のような様々な軽度の認知障害があると考えておけばいいと思います。
所で、私が前に記事にした「つきまとい男」の方は、脳血管性うつ病で、軽度の記憶力、判断力の障害が併存する認知機能障害であった様に思われます。
それじゃ~また。
コメント 0