スマートマシン機械が考える時代「介護ロボット」
前回は 自動走行自動車のご紹介でした。今回は、我々 脳卒中片麻痺障害者に関心の 高いと思われる介護ロボットです。私はすでに要介護2の状態ですので、将来介護ロボットの世話になる可能性は高いと思っています。前回同様「スマートマシン機械が考える時代」(林雅之 著) を取り上げます。
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- 作者: 林 雅之
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2015/10/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
◆政府は2025年度に約250万人の介護職員が必要とされるものの約30万人の介護職員が不足すると推計している。そのため介護用ロボットの導入のニーズが高まっている。
◆総務省の平成27年版情報通信白書では介護用ロボットを次のように定義・記述している。
・排泄(排泄時の付き添いやおむつの交換)
・入浴(入浴時の付き添いや体の洗浄)
・ 食事(食事の準備、食事の介助)
・移乗(車椅子からベッド、 便器、浴槽、椅子等への移乗動作の介助)
といった面で 介護者を助け、介護する 側の負担軽減につなげたり、要介護者の健康状態をインターネット経由で介護サービス施設等に通知する機能を持ったロボットと定義している。
◆今後ロボットには、主に介護支援や自立支援、コミュニケーションや見守りといった役割や機能が求められるようになるだろう。
◆総務省の調査(上記図9,図10)によれば、自分が介護する側になった場合に、介護ロボットを利用したいあるいは利用を検討しても良いと回答した人は63.1%だった。
一方自分が介護される側になった場合に介護ロボットを利用してほしいあるいは利用を検討してほしいと回答した人は63.3%で、介護する側とほぼ同じ結果となった。
介護ロボットの利用は、介護する側とされる側の認識のズレはありませんし、介護保険が適用されれば、実際利用する人は多いと思います。ただロボットの場合1割負担でも相応の金額にはなるとは思われますので、基礎年金のみの世帯がこの流れに取り残される可能性はあります。私はこの先、より一層の「介護格差社会」がくる予感がします。
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