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足摺岬①-NO19 [片麻痺でも旅がしたい]



 

お四国を巡る遍路たちが、生涯を歩きくたびれて足摺岬の崖の上からの怒涛の中に身を投げる者も少なくなかった。

 

田宮虎彦「足摺岬」

 


肉親の死や、深い心の傷を負った経験などにより、生きる力を失いかけた時など、自らの再生の旅でもある四国遍路。

 

しかし、その苛酷さから挫折する人も多かった。その絶望の果て足摺岬に死に場所を求めたのだろう


脳卒中片麻痺障害も重度になってくると、長年コツコツとリハビリを重ねたとしても、加齢により良くなるどころか悪化していくケースも多いと聞く。仕事にも復帰できない中で、家族と離散するケースもある。


Twitter で「もう疲れた。人生を終わらせたい」といった同病者のつぶやきを聞くことがある。


そんな声に「諦めるな、頑張れ」などと、気安く声はかけられない。同病で重度であるからこそ、その苦しみ絶望がわかり言葉に詰まる・・・。


「足摺岬」の作者である田宮虎彦も「脳梗塞が再発し手がしびれ思い通りに執筆ができなくなったため命を絶つ」と遺書を書き、自宅マンションの11階から飛び降りた 。享年76歳だった。

 


暗い話であるが、これが重い中途障害者の実相の一つのであろう。


それでも生きる希望を、細々であっても繋い(つない)でいく。


私自身の大きなテーマでもある。そのための旅である。

 

 

それじゃ~また

 

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