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(6)”おくりびと”現れる [障害者として生きる]

okuribitoキャプチャ.PNG


 


■納棺、通夜


 suke-120170720_112243 (2).jpg


家族葬ですから、本来、通夜に訪れる人はないはずなのですが 、それでも田舎のことです。父と親しかった何人かの人間は来るでしょう。


 


私は自宅での通夜の準備も一応しておくことにしました。 まず病院から遺体を自宅に搬送し、そこで 枕経(遺体にお経を唱え)た後、納棺するわけです。ちなみに納棺料5万5千円で、コース外で別途支払です。


 


そういえば、私は以前、親戚の葬儀で納棺頼まれたことがありました。私の場合は、遺体を担ぎ上げひつぎに収めるだけでしたが。遺体のあまりにも軽いのに驚いた経験があります。その時、女房が死化粧を施しました。


 


納棺師が現れました。普通の中年の男性と女性のペアです。女性が化粧箱持っているだけです。


 


これだ!私の両手が使えれば夫婦で「おくりびと」目指すべきだった!諸経費除いても、一時間5万円にはなるはずです。映画「おくりびと」では料金がわからなかったのです。本木雅弘と広末涼子か・・いいなあ~。「我が夫婦道を誤ったか?」など相変わらずノー天気な妄想ふくらませている私でした(笑)。ちなみに映画のように、納棺師と会話などしている時間は喪主には全くありません。挨拶交わしただけです


 


納棺の前に、早くも近所の人間から私に電話が入ります。「私は特別世話になったから線香だけは上げさせてほしい」


「私は特別~だったから~(香典等)させてほしい」の言葉は家族葬の敵です。


こんなこと一旦一人に認めてしまえば、それを聞いた人が次々訪れ香典等を差し出すことは自明です。ですから断固断らなければなりません。そうでないと家族葬にした意味も亡くなります。が、お焼香くらいは、仕方ありません。


 


 


■弔問客の受け入れ


 


地域の人たちに自治会放送(500世帯の各家庭に放送スピーカーが設置されている)で 家族葬にすることを 放送してあるにも関わらず、通夜の晩、 それでも何人も人が 訪れてきました。 本来、 私は正座して 対応するに必要がありますが、こんな体では長時間の正座はできません。それで以前から所有していた高座椅子に座って対応しました。その横には、普段室内では使っていない杖を置いて「イスに座って失礼するが、体が悪いからカンニンな!」をアピール(笑)


 


高座椅子は、Amazonで購入したものではありませんが、形状は以下のものと同じです。参考まで。


 




それじゃ~また。

【同病の三本松のおじさんの一言】

私の場合家族葬の経験も無ければおくりびとも意識した経験もありませんが、田舎のこと故祖父時代、自宅から墓場まで行列を組んでの、野辺送りは経験しました。今から思い出すと幼少の記憶としてなかなか儀式として古風な風習でしたよ。


【返信】

我々が「野辺送り」を経験した最後の世代かもしれませんね。しかしそれは死を意識した強烈な体験で、行事に参加する高揚感や野辺の花の可憐さが焼き付いた体験でもありました。不思議と恐怖はありませんでした。

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