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その3 年令若く障害重い(グループC)と高齢で障害が重い(グループD)の特性 [障害者として生きる]

C「年齢若い・障害重い」グループ
cキャプチャ.PNG
 私も発病は54才で、このグループに属したと思います。
 
 このグループの置かれた状況は厳しいです。
 現役で仕事中の発病でしょうし、障害の重さから職場復帰は困難でしょう。
 しかも、子供もまだ学生で教育費の負担も重いと思われます。
 収入も仕事の人間関係も、はては家族までも失くしてしまうケースもあると思います。
 
 脊椎損傷(せきついそんしょう)で下半身不随の60代の方とリハビリ病院に入院当初同部屋になりましたが、私の状況を聞かれたその方が、大きなタメ息つかれ下を向かれたたのをよく覚えています。悲惨すぎてもう笑うしかないケースってありますよね。
 
 公務員や大企業の勤務の方は休業等の補償があると思われますが、中小零細企業に勤務していたり、私のような自営業者はさらに悲惨です。労災の休業補償の対象でないでしょうし、社会保険に加入していなければ傷病手当も受給できません。
 
つまり、発病したその日から収入がなくなるのです。
 
また、20~30代と年齢が若い方も先行が長いだけに困難を極めます。
片麻痺障害者ではありませんが、交通事故で脊椎損傷(せきついそんしょう)で下半身不随の30前後の男性とも同室になりました。一日中ベッド周りのカーテンを引いたままで周囲から孤立する彼。
 
リハビリ室でも同世代のセラピストと雑談しているだけでリハビリしようともしません。
他人を拒否する姿勢を見せ続ける彼ですが、同じ車いすの私でさえ慰めの言葉がありませんでした。ただ何とか将来の道が開けたらと祈るばかりです。
 
D「高齢で・障害重い」グループ
dキャプチャ.PNG
このグループも困難を極めます。

おそらく移動は車いす。普段はベッドに寝たきり状態に近い人も多いと思います。
家庭療養となると普段見かけることも少ないでしょう。「寝たきりにならない」ことが最大の課題であろうと思われます。 
 
「リハビリ体操」の大田 仁史先生が次の様に述べられています。
 
■「守るも攻めるもこの一線」
寝たきりにならないことを考えた場合、「起立」「立て膝」「座位」「臥床(がしょう=寝た姿勢)」の中で最も大事なのは、座位をとれることなのです。
 
ここが守りたい最低ライン。だから私は、座位と臥床(がしょう=寝た姿勢)の間の境界線のことを「守るも攻めるもこの一線」と呼んでいます。
 
つまりこのグループは、さらに「寝たきり」と「そうでない」2つのグループに分けられるということです。これについても、後で詳しく述べたいと思います。


□■□■□■□■□■□■
 
所で、私には同病で同時期入院していた70歳と80歳の女性2人の知人がいます。
70歳の方は障害の程度は軽く、杖なし歩行です。
彼女は、社交的な人柄で、退院後も友人とのランチや、趣味の「宝塚歌劇」にたびたび出かけていきます。
人生で一度も仕事に就いたことのないお嬢様です。

一方、80歳の女性は、障害の程度が重く、車いす生活、週1回の通所リハビリと、同じく週1度の訪問リハビリを受けておられます。後は主にベッドでの生活です。
彼女は長く家庭と仕事を両立してきた人です。趣味は読書という静かな女性です。

おしゃべりな私は2人ともよく電話で話します。ただ一つ 辟易(へきえき)することがあります。

70歳の女性が80歳の女性に対して「あの人は一日中寝ているだけやん、家事一切しない結構な身分や!」とのたまうのです。私が障害の重さの違いをいくら説明しても聞く耳を持ちません。実際彼女とはよく言い争いになります。

今回私がこの様なマトリックスを記事にしたのも実はこの70歳女性のこのような言動に常日頃憤りを感じていたこともあります。

「同病にもかかわらず理解を示さないどころか、平然と批判を口にする。」これってどうなのよ!という気持ちです。

この「理解のなさ」をネットの世界でも散見するのです。障害が軽いと思われる人が重い人に対して「リハビリをあきらめている」などと批判する。
あるいは逆に障害が重い人が、同病の人に「あなたの障害は軽い」などと直接見たこともないのに口にしたりする。
 
もう少し相互理解を深めましょうよ!小さな世界で対立してどうするの。というのが今回の記事の趣旨です。
安易に同病者を批判する前に、相手がこのマトリックスのどのグループに該当するのか、一度考えてみてはどうでしょうか。
           それじゃ~つづきはまた。 
 

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