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元剣道師範の怒り [その他(ブログ等)]

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の元剣道師範の方とはボツリヌス外来で一緒になりました。


その方は脳卒中右片麻痺で失語症がありました。私がその方の装具を見て色々と質問したのですが、私の言葉は理解しておられる様でしたが、「ア」「ウ」以外言葉は出てきませんでしたが、それでも穏やかにニコニコ笑って意思疎通もそこそこできた様に思いました。


それから何回か外来でご一緒したのですが、いつも穏やかでニコニコと笑顔で対応してくれました。



ところが先月、久しぶりに外来で会ったのですが、少し単語らしき言葉を発しておられていて、大変驚きました。すごい回復です。歩行も杖なしで歩かれるところまで回復されています。


その時は奥さんに何か必死で訴えられていました。右手の人差し指ピント伸ばして手をピストルの形にして、太もも辺りをさしておられました。


「何?ボツリヌスの注射のこと?」元師範は首を左右に振って今度はさらに強く太ももにピストル型の手で指さされるのです。声も高くなってきました。


「私も、もう年だからさっしが悪くなって・・」奥さんは困り顔です。私にも何のことだかさっぱりわかりません。

すると、元師範さらに強く指さされて、声も高くなってきます。もう怒りに満ちた激しい顔です。

私も久々に出会ったにも関わらずも直接声をかけそびれてしまいました。


このイライラはよく分かるのですが、同じ動作を繰り返すしか方法はないのでしょうか?たとえば奥さんの手に指で文字を書くとかは出来ないものなのでしょうか?経験のない私にはよく分かりません。


全く単語を発せられない時は穏やかにニコニコ顔の元師範が、単語らしき言葉を発語できるようになるまで回復されてきているのに、怒りに満ちた厳しい顔です。逆に単語を言っているのだから通じるはずだとの思いが強くなって怒りを覚えられるのでしょうか?


何か複雑な気分の再会でした。


 それじゃ~また

 

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