『リハビリテーションレポート「認知運動療法日記」』(1) [リハビリ、入院・通所]
以前漫画家の藤田貴史さんの「脳が壊れても僕は漫画家を」ご紹介しました。今回同じ藤田さんの『リハビリテーションレポート「認知運動療法日記」』をご紹介したいと思います。
「認知運動療法」日記~ボクは日々、変容する身体 (リハビリテーション・レポート)
- 作者: 藤田 貴史
- 出版社/メーカー: 協同医書出版社
- 発売日: 2016/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
皆さんは、川平法、ロボット等様々なリハビリを受けておられると思うんです。ただ私の周り限って言えば「認知運動療法」のリハビリを受けている方はいません。それで興味を持ってこの本を手に取ってみました 。この本の出版は2016年3月です。
まず脳障害のリハビリについての藤田さんの認識が非常に面白く、大いに共感させられました。そして藤田さんは「認知運動療法」リハビリに行き着きます。
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◆ある日突然の障害者デビューから、尻をたたかれるようにして追い立てられた「リハビリ」という名の義務教育は、寒々しい数字と根性論を敷石にした小理屈の世界にすぎませんでした。特に、より厳しく、なお一層苦しむことを美徳と拝む我が日本では、そんな手法の方がが正統派だったようです。
◆無くしたものを見せつけたり、あえて遠回りして触れたくなかった所にわざわざ言葉を突き刺したり。そんなうんざりするような無神経さも「治療」という看板の前では美徳になってしまうのです。全くよろめかない野蛮な美徳です
◆窒息しそうな治療業界の常識を破ってくれたらルネサンスの風は芸術と同じようにイタリアから吹いてくれました。
◆その世界では、
・目をそらすのではなく見つめること。
・あきらめるのではなく丹念に探すこと。
・嫌いになるのではなく、愛情を持つこと。
・忘れてしまうのではなく、思い出すこと。
すべてが前に向かって並んでいました。ポジティブなんてあざとい言葉では表現できない人間に基づいた医療です。
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藤田さんなかなか鋭い方です。この人のレポートなら十分期待できると感じました。次回から、その詳しい内容に入っていきます。
それじゃ~続きはまた
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