脳卒中の回復期には当事者と家族のための「座学学習」を!
「耳障りの良い言葉でなく、まず、リアルな現実をみる」。これが私がいつも心がけていることです。
脳卒中の同病者で、一番困ったなあと思うは、自分や知人の個人的な体験にすぎないことを一般化してだれでも当てはまるように喋る人です。「私はこういうやり方で必死になって頑張ったからここまで回復した」だの「私の知り合いは脳卒中から驚異的な回復をした」といった話を声高にする。
ですから家族が「あなたも頑張ればあの人のようになれる」と思い込まされ、それからは「さぼるな!頑張れ!!」の連呼。
でも、よくよく同病者を観察すれば一目瞭然、個人的に脳の損傷が軽かったから回復が早かっただけ。
「希望がなくなるようなこと言ってくれるな」ということも理解はきますが、現状と向き合わないで、解決法は探せません。
その意味でも回復期の後半、精神的に落ち着いてきた時期に座学で、疾患の特性、痙性や拘縮、疼痛等正しい知識や留意点など是非、教えてほしいと思います。糖尿病などはこれが行われているのですから。退院まじかになれば自主リハビリについても基本を座学でもきっちり教えてほしいものです。
私は脳卒中の回復期には、ベーシックな知識を習得し共有するために、当事者と家族のためのこのような「座学学習」がぜひ必要だと思います。
それじゃ~また
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