武田鉄矢さんと節子さんご夫婦
鎌田慧著「〇に近い△を生きる 正論や正解に騙されるな」に武田鉄矢さんとの対談での話が紹介されていました。
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武田鉄矢さんは心臓の手術をした。その時女房に言われた「私はあなたと21歳で結婚した、この人のおしめを替えるために一緒になるんだ。とその時思った」
一方武田さんは「お前は、俺のおしめを変えるっていうことを人生の目標にしたそうだけど、俺は違う。今のお前はただの痩せたおばあさんだ。でも世界中で俺一人がお前の最も美しかった二十歳の頃を覚えている。」
かっこいい。あなたは終わりを見て下さい。私は始まりを記憶しています。
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少々出来過ぎた話だとは思いますが、でも武田さんは丸々嘘を言うような人ではありません。
実は私も武田鉄矢さんと近い感覚を持つのです。私が女房と知り合ったのはお互い20代の後半で、お互い少々くたびれていました。
それでも女房の二十代の写真を、今でも時々見返すのです。するとやはり励まされるのです。いま病院やデイ施設で若い女性職員を見ると、うちの女房にもこんなに美しかった頃があったのだと思うのです。
もちろん、他人と比べて美しいかどうか比較しているのではありません。女房の一番美しかった頃、それを知っている喜びです。それが今の生活の支えにもなるのですです。ですから今更厚化粧をして綺麗にしてほしいとは思いません。女房の若く美しい頃の記憶というのが意外にも、今の自分を元気にしてくれるのです。
それじゃ~また
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