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試行錯誤の文章教室 (3)作家の「この一文」-1

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『井上一馬著 「試行錯誤の文章教室」』から作家の「この一文」をご紹介していきます。優れた作家のキラッと光る一文をお楽しみください(☆は私の感想です)



試行錯誤の文章教室―書き方・読み方・訳し方 (新潮選書)

試行錯誤の文章教室―書き方・読み方・訳し方 (新潮選書)

  • 作者: 井上 一馬
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: 単行本

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◆作家のこの一文


あげていけばきりがありませんが、どの作家の文章にもみな「この一文」があります。それは皆心から絞り出された文章なのだと思います。 とりわけ城山三郎氏の文章には短いものでも長いものでも足で集められた後の一部がたくさん詰まっていますだからこそおしらやまさんの書くものには力がありまた人気もあるのだと思います  井上一馬

 

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◆ 女に対しては力強くかつ素早くこれを私は全ての女友達から学んだ


「 女たちよ 伊丹十三」

 

女たちよ! (新潮文庫)

女たちよ! (新潮文庫)

  • 作者: 伊丹 十三
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/03/02
  • メディア: 文庫

☆女心と秋の空。本当にうつろいやすい。くさびは迅速かつ強力に撃ち込むこと。但し、相手を間違うと悲惨な結果に(笑)日頃から女性を見る目を鍛えておくことですね。

 

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◆社会的にどんな立派にやっている人でも自己に対して合わせる顔のない人は、次第に自己と対面することを避けるようになる。 心の日記もつけられなくなる。一人で静かにしていることも耐えられなくなる。例え心の深いところでうめき声がしてもそれに耳をかすのは苦しいから、生活をますます忙しくしてこれをきかぬふりをするようになる。


「 生きがいについて 神谷美恵子」


生きがいについて (神谷美恵子コレクション)

生きがいについて (神谷美恵子コレクション)

  • 作者: 神谷 美恵子
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2004/10/06
  • メディア: 単行本

神谷美恵子『生きがいについて』 2018年5月 (100分 de 名著)

神谷美恵子『生きがいについて』 2018年5月 (100分 de 名著)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2018/04/25
  • メディア: ムック


☆ 人は孤独に弱い。だから群れたがる。そして弱さのはけ口として、人をいじめる。 我が街では、バイクで集団暴走はできても、自分一人で、寝袋持ったバイク旅には出られない。弱いから人をいじめようとする子供も大人も、女も男も、一緒です。それにしても、子への虐待等、今この国の状況は悲惨過ぎます。

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◆新人賞をもらって間もない頃私はベテラン編集者に言われた 自分の世界ができるまではテレビにはなるべく出ないこと。


◆戦後最大の財界人 石坂泰三を調べていて、 彼が何日か出張するとき、空白の1日を日程に組みこんでいることに、私は注目した。


「一冊の本 城山三郎」


石坂泰三の世界 もう、きみには頼まない (文春文庫)

石坂泰三の世界 もう、きみには頼まない (文春文庫)

  • 作者: 城山 三郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1998/06/10
  • メディア: 文庫
☆最近の若い芥川賞作家はテレビに出すぎる気がします。未成熟な姿をさらし、茶の間に失望をもたらしている様に思います。

☆石坂泰三氏は万葉集を愛読するなど、芸術に幅広い教養を身に着けていました。

本田宗一郎氏とともに「世界のホンダ」を作り上げた藤沢武夫氏は、歌舞伎やオペラの鑑賞を趣味としていました。


先例にとらわれず大きな仕事を成し遂げる人は、芸術の素養を持っている。若い頃そんなことを学びました。

 

 

それじゃ~続きはまた


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