「イヤ!」トラ男さんの入院記-3 看護師長さんも泣かせるトラ男さん [リハビリ、入院・通所]
◆他にもトラ男さんに、泣かされるのが病棟の責任者の看護師長さん。
トラ男さん、時々病室から突然いなくなるのです。それだけでなく何と時々病院を脱走してしまうのです。病院から数百メ-トル離れた商店街で車いすをこいでいたりするのです。
◆普段は穏やかな看護師長さんも、この時ばかりはカンカンに怒っています。「奥さんに電話してすぐ来てもらいます!!」
トラ男さんの奥さんは隣の隣の県から一日置きに片道3時間もかけて車で病院にやってきます。
◆トラ男さんの車いすはこんな張り紙が貼られることになりました。
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トラ男
連絡先 ○○病院
電話番号 *****
この方は当院の入院患者ですが、
言葉が不自由です。
お見かけになりましたら
当病院までご連絡下さい
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片麻痺障害者は、複数の歩行方法を身に付けよう [リハビリ、入院・通所]
所が退院し屋外を歩行し始めると、リハビリ室で歩くのとは大違い。
さらに雨・雪・風といったコンデションがこれに加わります。
当初私は、自主リハビリで歩行量をこなせば良くなるだろうと単純に考え、ひたすら距離を歩くことを目標にしていました。 所が、段々麻痺足が突っ張る等痙性が強くなりひどく歩きにくくなってきました。急な下り道は横歩きでもなかなかうまくいかない。
◆色々調べていくと、3動作歩行(3点歩行)というのがあるのがわかりました。「そんなの聞いてないよ~!」思わず声が出ました。
しかしこれでずいぶん救われました。急な坂道や悪路は無理せず3動作歩行に切り替える。スピードは遅くなりますが、歩くのがずいぶん楽になり、色々な場所に出かけられる自信が付きました。
◆片麻痺障害者は一つの歩き方では、複雑な路面の状況にはうまく対応できません。前歩き・2動作歩行一本やりでなく、横歩きや3動作歩行も身に着けるべきだと私は痛感しました。
前型・揃え型・後ろ型 https://www.youtube.com/watch?v=8pTLYNIx47A
◆なお、私のブログ話は、死に物狂い努力派や奇跡の早期回復派には無用と思われます。両派の方はどうぞご容赦、ご退出下さい。 |
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拮抗する筋のどちらを強化するか [リハビリ、入院・通所]
拮抗する筋のどちらを強化し、どちらの緊張をとるか、これは本当に大事です。
私はこれを間違え、痙性を強める誤ったリハビリを長くやってしまいました。
歩く時は伸ばす筋肉です。これを鍛えすぎると、脚全体が硬直し、曲げる筋肉が弱くなります。
それで今回は脚・太ももです。
太もも前面の筋肉「大腿四頭筋」は膝を伸ばすとき使われ、太もも裏側の筋肉群「ハムストリングス」は膝を曲げるときに使われます。
◇ヒップリフト・・ハムストリング・おしりを鍛える
https://www.youtube.com/watch?v=K_Ai-_rRRYU
片麻痺の場合力を入れる時どうしても麻痺側の膝から下が伸びてしまいます。私は、最初は麻痺足の上に健足を置いて押さえつけて、麻痺足が動かないようにしてやりました。
太もも全体を鍛えるトレーニングはランジ等がありますが、私は椅子からの立ち上がりをやってます。
◇ランジ
https://www.youtube.com/watch?v=71d_JFYtHv4
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「イヤ!」トラ男さんの入院記-2 准看護師さん泣かせのトラ男さん [リハビリ、入院・通所]
トラ男さんに、最も泣かされるのが病室で世話をする准看護師の方々です。
トラ男さんはベットの背を立てているのですが、就寝の時に准看護師さんがこれを倒して安全のため柵を取り付けようとします。
すると例の大声で「イヤ!」、ベットが倒されるのが嫌なのか、柵が嫌なのか、カーテンの隙間からだけなのではっきりとは分かりませんが、おそらくその両方なのでしょう。
これがほぼ毎晩、准看護師の方も最初は「お願い」などと言っていましたが、ある日とうとう切れました。
柵を互いにつかみ合って「私、トラ男さんと喧嘩したって敗けへんで!」もう今にも掴みかからんばかりの大声で怒鳴っています
私を含め同室の他の3人は無言です。仲裁の言葉などあろうはずありません。しかし、就寝時間になっても全員眠れないことだけはは確かです。
これが続くと同室者全員「トラ男さんええ加減にしてや~」と疎ましく思い始めるのです。
つづく
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