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慢性期の夢と目標 その2 [お気をつけあそばせ]

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前回の「目標設定は夢とは違う」は身体の機能回復目的のリハビリに関するものなのです。今回もこの話を続けたいと思います。

その前に、まず出発点として、自分の障害の程度を確認しておきましょう。
出発点が違えば登る山は当然違ってきます。

基本的な尺度として、"ブルンストロームステージ”があります。
上肢 手指 下肢ごとに評価されます。

 
 ■ブルンストロームステージ 上肢 手指 下肢 (Brunnstrom stage:Brs)

 

先日定期診断でリハビリ医に再度確認しましたが、
 
私は現在、上肢Stage Ⅱ(2)、 手指 Stage Ⅰ(1)、下肢Stage Ⅲ(3)です。
 
54歳で視床出血発病、病後7年目、60歳になりましたが、回復期リハビリが終わり退院した時(発病後4か月)と手指ほぼ変わりません。

何か本当に情けない結果です。でもこれが私の現実です。
 
手指が実用をなすことはほとんど期待できないと思いますが、動かすことはあきらめていません。
 
このままリハビリを続け何とか少しでも動かしたいと念じています。
 
つまり実用は「夢」レベルですが、動かすことは「目標」(それでも多少高すぎるかもしれませんが)と考えています。
 
ストレッチと関節可動域訓練を毎日続けているおかげで、手指を握り込むという拘縮の事態には至っていません。
 
下肢に関してはステージⅣ(4)に近づいてきました。あとは椅子に座った状態で麻痺側の膝から下が後ろに引けるようになったらステージ・アップです。従いましてこれが下肢における一つの目標です。
 

この夢レベルと目標レベルを混同しないことが、地道な努力を続けるためには必要というのが、前回も述べた私の考えです。
 
 
そのための出発点を確認するのが重要ですが、
それは発病急性期の状態ではなく、
回復期の終わりの回復ステージであると、私は同病者を見て経験的には感じています。
 
急性期では、脳の本当の損傷の程度はまだ全容がはっきりしていないように思います。
 
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もちろんこれは、そこから先の脳の可塑性を否定するものでは全くありませんが、
 
可塑性も損傷の程度が軽いほど、
年齢が若いほど強く働く様に感じます。
 
皆が同程度に進むわけではないと思います。
 
病後数年で、杖を腕にかけたまま歩く人や、挙句杖を忘れてきてしまう人が、
回復期の終わりに下肢ステージⅠ~Ⅱ(1-2)程度で室内は長下肢装具と杖歩行、
室外は車いすレベルだったとはとても思えません。 
 
回復病棟で下肢Ⅰ~Ⅱ(1~2)の人を私は何人か知っており、退院後数年たった今でも連絡取り合いますが、
このレベルの方とその家族の方の退院後の苦労は並大抵ではありません。
 
当ブログは、そんな方・家族の方たちにも何とかご覧いただける内容でありたいと願って書いています。
 
 


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