(5)脳血管性うつ病の臨床症状 [障害者として生きる]
脳血管性うつ病について(5)脳血管性うつ病の臨床症状
第5回目は、いよいよ具体的な症状です。
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■脳血管性うつ病の臨床症状
次に脳血管性うつ病の臨床症状について次の様なものがあります。
第一に 一般的なうつ病と比較すると、抑うつ気分、悲観的な思考が軽度で,
活動性意欲の低下が目立ち寡黙になってほとんど何も訴えないこともあります。
これは脳卒中後の無関心や自発性低下であるアパシーという症状と類似した症状です。
第二に、一般的なうつ病ではしばしば認められる自責感、罪業感が少ない。
第三に、頭重感、ふらつきなど身体的不調を強く訴えることが多い。
第四に、自分がうつ状態にあるという自覚が乏しいことが多い。
第五に、 認知機能障害中でも遂行機能障害が認められることが多いなどです。
一般的なうつ病と言うと誰でもが思い浮かぶ抑うつ気分や、悲観的思考といった症状が軽度で、本人の自覚症状病識も乏しいという特徴から脳血管性うつ病が見過ごされてしまう要因になります。
従って脳血管障害患者さんで、意欲低下や活動性低下が認められる場合はうつ病の可能性を念頭に入れて注意して見ていく必要があります 。
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私が以前記事にした「奥さんに殴られる脳卒中片麻痺障害者」の方、やはりうつ病の疑いが濃厚です。
それじゃ~また。
2023-08-30 07:00
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