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虐待(3)なぜ、こんな虐待社会を、この国は招いたのでしょうか [障害者として生きる]


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この国は、なぜこんな虐待社会を招いたのでしょうか、その要因はは色々あると思いますが、私なりに主に次の三つにその要因があると考えます。


1.初めて経験する超高齢化社会


第一が初めて経験する「超高齢化社会」です。2017年の日本人の平均寿命は女性が87歳、男性が81歳で、ともに過去最高です。そこには痴呆等の病気や障害を持つ老人の増加、老人介護の増加があります。


老人の側も、健常であっても、思ったような老後が過ごせず孤立感等から万引きや暴力といった問題を引き起こしています。



2.生活から余裕を奪う社会


二番目が、主に経済的な側面から「生活から余裕が奪われてしまう社会」です。

高度成長期はとうの昔の話で、経済成長が止まり、成熟期から衰退期の危機にある日本の経済環境です。そこでは、企業における長時間・低賃金労働、少ない人数で仕事を回さざるをえない人手不足の労働環境が、生活から余裕を奪ってしまう。老人も予想以上に長生きの為、老後の蓄えが減り続ける。さらに、引きこもりの息子や子連れの娘が、高齢の両親に経済的に依存するケースも増えています。



3.コミュニケーション能力不足


三番目が、現代人の「コミュニケーション能力不足」です。SNS隆盛の時代、何を言っているんだと思われるかもしれません。

 

しかし私は、以前よりコミュニケーション能力が向上したとはどうしても思えないのです。

 

特に、人同士で面と向かった直接的な会話能力は後退しているように思います。大声ではしゃぎあったり、頻繁なSNSなどで、会話出来ていると勘違いしているのです。静かにじっくりとコミュニケーション取ることには慣れていないのです。


それには、幼いころから、兄弟も少なく直接的に身体を触れあったり会話交わしたりの経験がとぼしいのが原因ではないかと思います。動物は、互いに毛づくろいし合ってコミュニケーションを深めます。

 

 

まだまだ、この問題を考えていきたいと思います。特に相性が悪い相手や、コミュニケーションが苦手と思しき相手と、どうコミュニケーションをとるかは、他人の介護を必要とする私には大きな問題です。

 

それじゃ~また

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 【同病の三本松のおじさんの一言】

ご指摘の虐待要因三つをヒントにして、集約すると底辺にあるものとして孤立と貧困という重いテーマがありそうです

【返信】
庶民にとって、弱り目に祟り目で、だんだん生きにくい世になってきた様に思います。
 
 
 
 
 

 

 


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虐待社会(2)介護側による高齢者虐待の実態 [障害者として生きる]

 

虐待社会の2回目は介護側による高齢者虐待の実態に触れてみたい。


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JOINT「介護ニュースサービスサイト」によると


■「介護職員が加害者となったケースが510件、親族や同居人などが加害者となったケースが1万7078件。ともにこれまでで最も多くなっている。相談・通報の総数も3万1938件で最多だった。虐待かその疑いで亡くなった人は28人。」

■介護職員が加害者となったケースをみると、特養(30.4%)や有料老人ホーム(21.6%)、グループホーム(14.3%)といった施設・居住系での発生が目立っており、訪問介護(3.1%)や通所介護(6.7%)より多かった。

 

虐待を受けた高齢者は約7割が女性。認知症の症状が深刻化しているなど、状態の重い人ほど被害を受けやすい傾向にあることも報告されている。虐待をした介護職員の54.9%が男性。

 

介護サービスの担い手には女性が多いことを踏まえると、やはり男性の方が加害者になりやすいと言うことが言えそうだ。


 

■虐待が起きた要因では、「教育・知識・介護技術などに関する問題」が60.1%で最多。以下、「職員のストレスや感情コントロールの問題」が26.4%、「倫理観や理念の欠如」が11.5%、「人員不足や人員配置の問題、関連する多忙さ」が7.5%などと続く。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

このように圧倒的に親族等による虐待が多いのである。 介護職員による虐待は親族などの虐待に比べると3%程度である 。ただ、男性が加害者になることも多く、亡くなるようなひどい虐待や複数人への虐待が特徴であると思われる。



知識は、主に「痴呆」に対する知識不足だろう。

介護する家族は、突然の思わぬ事態に直面し混乱する。

 

頭ごなしに否定しない。邪魔しない、怒鳴らないことなどが疾患への知識であろうが、

家族だから余計に感情的になる面があると思う。

 

 

 

それじゃ~また

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 【同病の三本松のおじさんの一言】
この歳になっても感情のコントロールが制御できず、夫婦喧嘩に発展するケースは度々だ。いわんや親族間での介護現場においておやだ。まだまだ人生、勉強することたくさんありそうだ、
【返信】
いやぁ~全く同感です。友人関係もそうです。男は頑固になるというか、身の回り30cmしか見えなくなっていく輩が多い気がします。付き合いもしんどくなる。人生最後まで、修行ですねぇ~
 
 

 

 

 


 

 


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「虐待社会」(1)利用者側からの虐待 [障害者として生きる]

今回からシリーズで介護の現場における「虐待社会」について考えていきたいと思います。虐待は、介護側からも、利用者側からも頻繁にみられます。


▼第1回は介護を受ける利用者側からの虐待です。


この記事で使われるハラスメントは、本来「嫌がらせ」の意味ですが、ここでの行為は、嫌がらせ程度ではなく、全て立派な虐待です。


精神的暴力は攻撃的な態度や大声、人格・能力の否定などのですから立派な精神的虐待です。この中でも訪問看護では半数以上の職員が利用者からハラスメントを受けていたということになります。


▼私も訪問看護を受けた初期の頃、どうして二人で来るのか不思議で仕方なかったのですがやはりこういうことだったのですね。

 

一度二人で様子を見て、虐待等の問題なければ、次からは一人という形をとっていたのですね 。


▼『ハラスメントが発生する原因については43%が「利用者家族がサービスの範囲を理解していない」と答え、最も多かった。』ということです。

 

本当に原因がこれに特定されるなら、解決方法もあると思うのですが、ただこれだけではないような気がします。介護時間がひっ迫する中、コミュニケーション不足から人間関係のこじれが生じている気がします。実際お茶を飲んで話をする暇はないのです。

 

 

それじゃ~続きはまた

 

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 【同病の知人 三本松のおじさん】
介護現場は生身の人間同士のぶつかり合いみたいな所があるような気がしますので、まず自分は謙虚と感謝を心がけるつもりです。
が、実際なかなか一筋縄ではいかないところがあるのでしょうね。今のところ知らんけどです。
【返信】
仰せの通りです。これまでの経験を総動員して良好な関係築きたいと思います。一定の我慢の末の見切りも必要です。
 【同病の三本松のおじさんの、もう一言】
間違いなくもう少し長生きすれば、お世話になるのは必至です。ですからお世話する人、される人の相互の関係を、いい関係にするためのヒントが発見されるといいなあ~、今から準備しておくと怠りなし。
【返信】
おとなしく穏やかな爺さんが理想ですが、認知などで我が出た時が心配です。
 
 

 


 

 

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自分の感受性くらい 茨木のり子 [その他(ブログ等)]


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茨木のり子さんは、1926年に大阪で生まれ。49歳のとき夫に先立たれ、以降31年間一人暮らしを続けました。一人暮らしを始めて2年後発表したのが『自分の感受性くらい』です。
□■□■□■
 
自分の感受性くらい  茨木のり子 
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな

なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
 □■□■□■
 
片麻痺になってから思い通り体を動かせず、ストレスと一緒に暮らす日々。 やはり苛立ち、気難しくなってしまう。それが、ひどくなって自分の気持ちを持てあます時、自戒を込めて時々読み返します。
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ちなみに同じ作家の宮尾 登美子さんは(写真左)同じく1926年生まれ、上坂 冬子さんは(写真右)1930年生まれです。ちなみに石原慎太郎氏は1932年生まれ。このお三方からすれば弟です。

この年代の女性はどうしてこんなに強じんなのでしょう。
 
感性のみずみずしい頃(「わたしが一番きれいだったとき」 茨木のりこ)に戦争を体験された世代です。
 
「晩節を汚す」男性(作家、政治家)が多い中、この成熟ぶりは驚嘆させられます。
 
お三方とも歳を取られた写真見てもとてもお綺麗です。「覚悟も意志も」持って人生を全うされた美しい女性たちです。

それじゃ~また。
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 【同病の三本松のおじさんの一言】
人生に負けても、一人で老後を淋しく送らなければならなくなっても、自分自身の一線としての感受性を錆び付かせることなく人生をまっとう出来る自信ありといえるように、近ずく努力はしてゆきたいです。
【返信】
同感です。独善的にならず、周りの人の良いところ見つけられる感性は持っていたいです。
 
 

 
 

 
 
 


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