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障害を生きる 最後の瞽女小林ハルさん と鉛筆画家木下晋さんの出会い [障害者として生きる]


◆障害を生きる 最後の瞽女小林ハルさん

▼小林ハルさんは幼少期に視力を失いその後壮絶な人生を送った。

 

瞽女とは、盲目の旅芸人で、通常2〜3人で組んで、農閑期に農村部を回り、瞽女唄を披露して収入を得るのだ。

 いくぶん目が見える者を先導に、裏日本(日本海側)の新潟を中心にその周辺地域の豪雪地帯の山奥の村もめぐる壮絶な旅の日々だ



▼ハルさんは、目が見えなくても日常生活や針仕事ができるように、実母から厳しく仕込まれた。瞽女となって生きることを決めた子供時代てからも、プロの寒声を作るために、寒風の吹き荒む中、大声を張り上げる厳しい修行をした。

 

▼また金銭も絡む、厳しい徒弟制度の中で瞽女唄が継承されており、 親方との旅は一層辛いもので、年重も行かないおさない弟子が、親方の荷を担ぎ、親方は宿に泊まっても、弟子は近くの神社での野宿のこともある。


▼親方は 弟子が修行を中途挫折すると、その依頼者である実家から違約金をせしめられるので、それを目当てに激しいいじめを行った また先輩による 激しいいじめなどにも耐えてきた。

 

▼さらに、二十歳を過ぎて養女とした娘にまで死なれた。


その後も自分の 弟子の結婚相手に収入をほとんど吸い上げられるなどさらに 苦労を重ねるのである

 

 【木下晋 作】

 

◆鉛筆の画家 木下晋の壮絶な生い立ち


▼新しい表現を模索する中で、ハルさんに運命的に出会い、鉛筆により作品化したのは画家の木下晋氏である。 


▼木下さんの人生も壮絶なものである。

 母親に捨てられ 貧困の中で弟が餓死する。 幼少期は天才と称されたが、絵で生活を立てることは、困難であり、ニューヨークで、画廊に売り込みを計るも、個性がないとの理由でことごとく断られ失意にくれ、帰国していた。



▼そんな木下さんが、 小林ハルさんと偶然に知り合うことができ、 鉛筆画家として 再スタートするのだ。それが上記の作品である。二人の壮絶な人生が交差して、新しい表現が生まれた。

 

 
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 【同病の三本松のおじさんの一言】
私の中で、<ゴゼ>は、はなれ<ゴゼ>おりんの映画と北島三郎の風雪流れ旅の歌の中でしか想像できませんが、鉛筆画の精緻な写実性を通してその過酷な人生の生き様を垣間見る思いが致します。
【返信】
ピッタリの歌ですね!まさに風説流れ旅の世界です。壮絶な生い立ちを持つ木下晋さんが、ハルさんと出会い、化学反応の様に画家としての個性を確立し殻を突破する。偶然の出会いの不思議さです。
 風説流れ旅
 

  

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それじゃ~また


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