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果たして障害者の未来は明るいのか!?(11)障害者雇用のパイオニア三菱商事太陽 [障害者として生きる]

障害者雇用のパイオニア三菱商事太陽


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今回は、太陽の家の共同出資会社の代表的企業として1983年に設立された三菱商事太陽株式会社についてご紹介したいと思います。障害者雇用のパイオニアと称される会社です。





資本金は、3,500万円で、株主構成は三菱商事株式会社 (67%)、社会福祉法人 太陽の家 (33%)となっています。


 

2018年4月1日現在


全従業員数 114名  
障がい者 70名 身体49名(重度40名、一般9名)
  知的2名
  精神19名
健常者 44名  

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創業時からの社員であった常務取締役山下達夫氏(車椅子の障害者)への2014年のインタビューから引用いたします【参考】週間ダイヤモンド(2014年2月8日号)


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◆当社は、手足が不自由で製造業では働けない重度障害者にも IT 分野での就労チャンスを広げることを目的に設立されています 新身体障害者のみならず精神障害者や知的障害者など多様な障害者が情報処理システムの開発やホームページの作成 DTP 業務などに従事しています システムエンジニアやプログラマーの要請請に注力しています


 

◆同社は機会均等処遇公平をモットーに障害者健常者の区分なく能力に応じた仕事、給与体系になっています。


 

◆今では三菱商事だけではなく多くの取引先を持っています設立から30年経過した2012年に過去最高益を計上し、累積損失を一掃しました。


 

◆太陽の家を設立した故中村博士がよく「障害者は納税者にならなりなさい」と私たちさとしましたが、それが意味するところは健常者と同じ立場に立ちなさいということです。


障害者だからといって甘やかさない。会社も努力するけれども、障害者本人たちも努力させるということを一番大事にしています。


 

 


◆今後の重点課題は、一つに精神障害者の雇用をこれまで以上に増やすことです。社会の障害者雇用が身体障害者から精神障害者が広がってきたことが大きな理由です


 

◆もう一つは、在宅就労の実現です。背景には社員の高齢化や障害の進行があります。将来的に通勤が困難になりかねない社員が増えていく可能性があります。私たちはさらに重度の人の雇用に貢献していくことが使命であると考えています。


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障害者雇用率制度においては、「企業グループ算定特例」があって、子会社の議決権の過半数を有すること等により、親会社の法定雇用率=2.0%に含めることが出来る。つまり、三菱商事の障害者雇用率に、この会社の障害者は含まれているということです。





この様に、太陽の家の障害者に対する知識やノウハウと、大企業の資金と仕事を融和させる共同出資会社は、障害者雇用において最強のタッグであり、この形態の進展が最も現実的であろうと感じます。


 

さらに、IT企業中心に、通勤の枠を超える在宅勤務が広がっていくことが切望されます。特に中小企業でノウハウの蓄積が進んでほしいと、私は願っています。また、障害者もITスキルを高めることが望まれます。


 


 


それじゃ~また






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