知識や情報が増えることによって逆に退化してしまう能力 [その他(ブログ等)]
知識や情報が増えることによって逆に退化してしまう能力も人間にはある。(内山節著「哲学の冒険」)
これは、情報過多の現代人誰もが陥る罠だと思います。知識、情報に簡単にアクセスできるために、思考力、洞察力、想像力、感受性こういった能力が退化していくのです。
それはリハビリ の現場においても強く感じることです。セラピストは専門的な知識を豊富に持っています。ですから欠点を指摘するのは非常にうまい。ですが、たいがい、そこで止まってしまう。
代償動作に頼らなければ歩けないほど重い障害があるのに、代償動作を、ただただ欠点として指摘するだけ、痙性ならボツリヌス治療といったきわめて単純な発想が多いのです。
要するに思考力、洞察力、想像力に欠けるのです。ではどうすれば欠点は修正されるのか、どのようなリハビリが一番効果があるのかが提言できる人は、私が出会った中にはほとんどいませんでした。幸いネットではこんな優秀な先生が何人かおられます。
これや自主リハビリをする我々も気をつけておかなければならないことです。
知識を吸収するだけではなく、自分自身を観察し、考えることが必要だということです。
ブログではやたら論文を読むことを勧める人がいますが、問題はそうではないのです。観察し、感じ、考えるといった自分自身と向き合うことが非常に大事なのです。それがあって初めての知識が生きてくるのです。
【関連記事】想像力に極度に欠けた人たち
それじゃ~また