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白い道 親鸞 [映画・音楽・美術]

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◆映画「白い道」を レンタル落ちした DVD で観た。 親鸞の流転の時期を素材に俳優の 三國連太郎 が小説を書き、それを自身で監督し映画化したものである。


1987年とあるので三十数年前の古い映画である。第10回カンヌ映画祭審査委員賞とあるが、国内で大きな話題とならず、逆に解りにくい暗い映画として観客の評価は低かった様に思う。


◆私は 車 一人旅で、浄土真宗の門徒が起こした一揆(一向一揆)の跡を訪れることも多い。


法然、親鸞を祖とする浄土真宗は、それまでの貴族や武将の貴族仏教でなく、庶民(農民、漁民、下級武士等)の宗派である。そして支配者に対する一揆を戦国時代から江戸時代後期まで全国各地で起こした。



◆新聞記者として宗教記事を多く書いた作家・司馬遼太郎氏は、浄土真宗・親鸞の教えを次の様に解説している(街道をゆく<27>)


親鸞は、 阿弥陀如来を キリスト教の神に似た 絶対者としている。

ただ キリスト教は神が父権的で、人間への裁断者という性格を持っているのに対し、 阿弥陀如来は母性的で、 所詮人間の多くは悪人(聖性を得る能力を持たない存在)であるとし、それでも見捨てず救う。


人間は宇宙の意志 (その本質は慈悲)よって平等に生かされている。 そして平等に死ぬ。死んでも地獄・極楽 という不平等はない。


これは「人は、宇宙の意思を超えた宗教的超人にはなりえぬ」という認識も踏まえている。

 


◆親鸞が言った「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」の意味は、仏教を学んだことのない私には難しいが、

 

大部分の人間(悪人)は、生きるために殺生し、本能に従い妻帯もし子もなす。一方で、厳しい暮らしに追われ自力で悟ることは難しい。

 

しかし、他力(阿弥陀如来の慈悲)によって救われる。

 

そういうことなのだろうと解釈している。



 

 
 
それじゃ~また
 
 
 
 
 
 
 

同病の三本松のおじさんの一言


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