脳卒中片麻痺を生きる(3) 鶴見和子 老いや障害に対して自分の持っている可能性を引き出す [障害者として生きる]
◆私はこれを「内なる埋蔵資源」と呼んでいます。 私の場合回生していく上で、忘れていた短歌に助けられた。同時に娘時代に習った日本舞踊の稽古がリハビリを続ける時にとても有効に働きました。 踊りはアメリカ留学で中断しましたが、60を過ぎてから再開しました。 ◆リハビリは10日休んだらもう歩けなくなるほどです。だから毎日繰り返しやることは絶対条件。踊りもまた稽古、稽古の連続で同じことを飽きずに続けることが必要です。この習慣を体で身につけていたからこそリハビリを「つまらない」と考えることなく続けられたんだろうと思います |
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埋蔵資源のない人はは一人もいません。 ◆「埋蔵資源のない人は一体どうしたら?」、そんな人は一人もいません。
◆私の場合、たまたま分かりやすい形で短歌と踊りが表面に出てきましたが、それこそ生命の起源までさかのぼれば、 DNA という形で無限の埋蔵資源が刷り込まれている。その中には元気で活動している時は忘れて奥深くに眠っていたものもあるはず 。それが加齢や病気で自分の内側に目が向くことで、あるいは生理的な回路が変わることで掘り起こされてくるのです。
ーーーーーーーーーーー 前回も述べましたが、歩行に関して「毎日繰り返すことが絶対条件」という今回の言葉も、「毎日がむしゃらに頑張って歩く」ということとは全く違います。 上田理論は「少量頻回訓練」を柱としています。オーバーワークを何より恐れます。詳しくは下記の記事を御覧ください。
回生を生きるその1 少量頻回訓練の大切さ
それじゃ~続きはまた |
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【同病の三本松のおじさんの一言】
自分の中の可能性を発見したり、掘り起こす作業はなかなか一般人にはむつかしい。だとしたらまず、自分の好きなことを見つけ、それを日常生活の中でささやかな楽しみとして終生いつくしむ気持ちでお付き合いすれば、老いと障害を乗り切る糧となるような気がします。
【返信】 まさにその通りだと思います。見る前に飛んでみようじゃないか!です。まず興味の向くまま何でもやってみればいいのです。そのとき思わぬ発見があります。それを大切にすればいいと思います。
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