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リハビリの常識を疑ってみる(3)もう一つの「歩き方」 [リハビリ、入院・通所]


今回は『「もっと上手くなる動作の秘密ースポーツ障害と体の仕組みー」望月真著』をご紹介します。

 

もっと上手くなる動作の秘密 (スポーツ障害と身体の仕組み)

もっと上手くなる動作の秘密 (スポーツ障害と身体の仕組み)

  • 作者: 望月真
  • 出版社/メーカー: 知道出版
  • 発売日: 2014/01/14
  • メディア: 単行本

松村氏は柔道整復師として、スポーツによって身体を痛めた多くの選手を治療、指導されておられます。ベースにされているのは、長年取り組まれてきた空手や柔道などです。


その先生が、「走り」や「歩き」といったものをどのようにお考えになっているかを要約し引用します。



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◆走りのまとめ


1. 筋力より重力を最大限に利用する。


2. 前傾して地面に近づくがごとく、倒れかかるように走る。


3. 反射的に出た足は、2本ライン上の真ん中、重心線の真横(体の真下)付近に着地する。


4. 着地は「フラット着地」に近く、瞬間的に踵から着地する形で前足部に体重が乗る前に力を抜き、足首が折れ曲がるようにすることで、ブレーキがかからずに重心移動を容易にする。


5. 腕は重心移動により反射的に動いた足の連動として、自然に振られる。


6. スピードは前傾角度(重心の崩し)をメインとし、そのアシストとして又関節の送り出しによって決まる。


◆歩く


歩く時も走りの時と同じように、重心移動によって行うのが基本となります。

走りと違うのは、前傾角度を小さくすることだけです。スピードを上げるには前傾角度を強くすればよく、その延長線上に走りがあります。


「意識的に大きく腕を振る」「上半身を起こす」「大股で歩く」「踵からしっかり着く」「つくつま先で蹴る」ようなブレーキ効果をなるべく解除すると言ったことと、重力を効率よく利用し、筋肉使用を最小限にして歩くことが、効率の良い歩き方になります。


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皆さんいかがですか、我々がリハビリ室でセラピストの先生から教えられたことと全く違った見解で驚かれるのではないでしょうか、逆にこれが古武術に基づく走り方や歩き方の常識と言っていいのです。


要は走り方、歩き方は一つではないことです。


十分関節や筋肉を動かせない重度の片麻痺障害者には、こちらの方が向いている気がします。

下記の脳力(運動神経)や動力を使わない歩行ロボットの歩き方に近いと思います。

 


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