特別養護老人ホームまでの長い道のり(5)ついに特別養護老人ホームに入居できた [障害者として生きる]
■Yケアマネージャーの親切なアドバイス
私たちは義父が満足しているなら、もうこのまま小規模多機能型居宅介護施設でロングショートステイを続けさせてもらってもいいなと思っていたのであるが、Yケアマネージャーは、私たちの立場に立った親切なアドバイスをしてくれた。
「要介護4になるとこの施設の費用も月1万円以上高くなるし、本人もここから特別養護老人ホームのデイサービスに行きたいと言っておられた」
「申し込みだけは、されたらどうですか。うちはあくまで繫ぎと考えていたので気になさらずともいいですよ。さいわい入居担当者は良く知っているので、事務手続きもスムーズに運ぶと思いますよ」
それで女房は、直ぐに早速特別養護老人ホーム(以下「特老」)出かけて行った。それはもう2020年の年末になっていた。
この特老は、申し込んでも50人以上待機しているということを他で聞いていたので、1人暮らしとはいえ入居まで1年以上はかかるだろうと思っていた。面接でもあまり手ごたえは感じなかった。
■ついに特別養護老人ホームに入居決定
思いがけず、正月が明けてすぐに施設入居が認められた。この速さには本当に驚いた。
その後のYマネージャーとの間の書類の行き来もスムーズで、1月12日には入居することとなった。年末の初めて特老申し込みから、わずか2週間あまり。これまでと比べあまりの迅速さに、現実感がついていかない、「ホンマかいな!?」である。
結局、小規模多機能型居宅介護施設には3か月半お世話になった。
■おわりに
特別養護老人ホームに入居出来たことで、義父は、看取りまでお世話になれることになった。
今回、幼馴染の紹介でYケアマネージャーを知ってから、状況はあっという間に好転した。
正直、ケアマネージャーによって、これほどまでに対応力が違うとは、思わなかった。問題解決能力、こちらの立場に立つ親切さ、ネットワークがまるで違うのだ。
30才近い年齢差からくる経験値の違いもあったろう。しかし今回は熱心さや、フットワークにおいても若い方が劣っているのだ。
ダメだと思ったら、早めにケアマネージャーを変えることも大切だ。
また、こちらもケアマネージャーに頼りきって待っているだけでなく、自分たちも主体的に情報を集め動くことも大切だと痛感した。
終