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近江商人の心 [片麻痺でも旅がしたい]



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長年自営業を続けてきた私は、近江商人を心より尊敬している。旅の終り、東近江市にある近江商人博物館を訪ねた。



◆その近江商人の代表的経営哲学が「三方よし」だ。

 

「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方だ。

 


◆近江から大阪に出て伊藤忠商事を創業した伊藤忠兵衛。


彼は、近江商人の神髄について「商売は菩薩の業(行)、商売道の尊さは、売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの」と語った。

 


◆多くの人の考えているように「商売は、商品やお金を、右から左に動かし、利ザヤを稼ぐ」という小賢しいものではない。


そのため日本国内を広く営業し、主要都市の大阪や京都、さらに東京、仙台などの地に拠点となる店を構えた。また金融業や製造業へも進出した。

 

 
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◆「ネット社会が発達し、グローバル化した現在の商いは、別次元で、全く参考にならない」そんな意見もあるだろ。しかし、私はそうは思わない。


所詮人のやることで、栄枯盛衰の罠から逃れるすべを知らなければ、単に一時のブームだ。

 


◆いかにも小賢しそうな現在の起業家は、ネットでも小理屈ばかり。


京セラ、第二電々(KDDI)を創業し、日本航空を再建した稲盛和夫氏を超える存在には到底なり得ないだろう。


氏は経営に当たり「動機善なりや、私心なかりしか」を問い続けた。

 

晩年は得度して僧となった。これらは近江商人の経営理念と深く通じる。

 
それじゃ~また
 
 
 
 
 

同病の三本松のおじさんの一言


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忍者の里伊賀 [片麻痺でも旅がしたい]


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◆高野山から下ってきて、奈良を経て再び三重県に入り伊賀の里を訪れた。

 


しばらくぶりに田園地帯を走りホッとした。静かで穏やかな田園地帯だ。しかし過去に攻め滅ぼされ廃墟となった歴史を持っている。

 


◆近畿地方や北陸地方を旅すると 織田信長に直接滅ぼされた地が頻繁に出てくる。越前一乗谷の朝倉氏、百姓の持ちたる加賀の国、 比叡山延暦寺、近江の浅井氏等々である。私の生まれ育った地も信長に攻め滅ぼされた。

 


この忍者の里も攻められ、大虐殺を受けた。諜報活動に従事したであろう人々(この地出身の松尾芭蕉もそんな一人であるとも言われている)は、信長からの支配を拒んだことで逆鱗に触れた。伊賀全体の人口9万のうち、およそ3万余が殺害されたといわれている。


◆織田信長は、焼き討ち等無慈悲に敵方を大虐殺し、徹頭徹尾(てっとうてつび)壊滅に追い込んだ。


その信長の墓は、空海と同じく高野山の奥の院にあり、供養されている。

 


◆歴史上 織田信長を、日本統一の礎(いしずえ)を築いた、既得権益を一掃した英雄。あるいは楽市・楽座等の流通の大変革者として大いに評価する人は多い。

 

大きな野望を持ち、突出して冷酷無比な(敵将の頭蓋骨で酒を回し飲みした等)この人物を私はどうしても好きになれない。関西ではこんな感情を持つ人は多いと思う。


もっとも、この冷酷さゆえに 自らを死に追い込むのである。天才肌で、人に頭下げられない人間は必ずほころびを出す。

 

とにかくも日本の歴史上、間違いなく最も血塗られた人物の一人であると私は思っている。

 

 

 

それじゃ~また
 
 
 
 
 
 
 

同病の三本松のおじさんの一言


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閉まらない身障者・多目的トイレのドア [片麻痺でも旅がしたい]


今回の旅でも遭遇しました。閉まらない、使えない身障者トイレ。

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身障者、多目的トイレのドアノブが壊れている。

しかも、長く放置されている感がある。上下水道配管と違い、ものすごく修理が難しいとも思えないのだ。経費もそんな掛からないと思う。

これ道の駅だ。店側は「店内にもトイレありますのでそちらをどうぞ」という理屈だろうが、できるだけ駐車場の近くで利用したい身障者にははなはだ不便だ。

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これも道の駅だ。何度も力入れトライしたが、どうしても閉まらない。身障者、高齢者で、これを簡単に閉めることが出来る人は多くないだろう。

「ご協力お願いします」とは何か、どう協力せよなのか?!

利用者の中には女性も当然いる。ドアを閉められないままに用を足せというのか。どうも男性目線の発想であると思う。

修理に大して経費は掛からないと思うが、張り紙一枚で何故放置しようとするのか、その理由がわからない。


 それじゃ~また
 
 
 
 
 

同病の三本松のおじさんの一言


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高野山での違和感 [片麻痺でも旅がしたい]

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【高野山 真言宗総本山 金剛峯寺】



旅の3日目、高野山にようやくたどり着いた 。長年、一度は訪ねたいと思っていた場所だ。

 

山深く、樹齢何百年といった木々に覆われ磁場の エネルギーというようなものを強く感じる場所で、古刹(こさつ)にはふさわしい。


でも、私が紀伊半島の熊野で感じたエネルギーとは、何か異なるものだ・・・。違和感と言っていい。

 
暫くぼんやりしていて、ふっと思いついた。

それは、 戦国武将が数多く 埋葬されていることへの無意識の嫌悪感じゃないか?!

 

 多くの人々を覇権争いで死に追いやった戦国武将たち。

織田信長をはじめその血にそまった歴史上の有名人物が、英雄のごとく数多く祀られている。

 

一方死に追いやられた多くの人々の墓はここにない。


 

 貴族仏教(貴族,武将等の支配層から多くの寄進を募る)と言われる真言宗のありようをよく表しているとも言える。


本家をはじめ私の姻戚には、同じ貴族仏教と呼ばれる天台宗(比叡山)の檀家が多い。真言宗の僧も何人か知っている。


真言宗の開祖である空海の痕跡を辿る四国巡礼旅をする人々、そのお接待を長年続けている人達を私は強く尊敬もしている。


だが、高野山の真言宗の総本山「金剛峯寺」の前に来て佇(たたず)んでいても、馴染むことができない 気を感じるのだ。

 

空海とともに戦国武将の墓も多くある奥の院はそのまま通り過ぎ、 早々に 高野山を後にした。

 

それじゃ~また
 
 
 
 
 
 

同病の三本松のおじさんの一言


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旅の湯漬け、すこぶる美味い [片麻痺でも旅がしたい]


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旅の車中飯、夕食でメスティン(キャンプ用の飯ごう)で無洗米を炊いたのだが、水かげんが違ったか少々堅い。


インスタントカレーで流し込んだが、残りをおにぎりにした。

 


翌朝食べようとしたが、パラパラで味気ない。

 


どうしたものかと当惑していると、

 

 

「湯漬けを持て!」

 

 

時代劇のセリフが、ふっと閃いた。

 


それで、湯を沸かし、ぶっかけた。

 


 

これが何とも美味いのだ。

 


 

 

茶や薬味などの余計なものがないことで、逆に米の甘みが上手く引き出されている。朝の身体に少しづつ元気がみなぎってくる。


以前も食パンを焼かず、何も付けず食べてその美味しさに驚いたが、湯漬けも同様だ。

 


家ではまず作らない極めてシンプルな一品。ダンナなどに朝食で出せば怒り出すかもしれない。

 

だが、昔の人間はこのうまさを知っていたのだ。

 

「こんな発見があるから一人旅はいい」と一人悦に入った。

 

 
それじゃ~また
 
 
 
 
 
 
 

同病の三本松のおじさんの一言


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