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脳卒中片麻痺を生きる(2) 鶴見和子 歩けることの大切さ [障害者として生きる]

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毎日必ず歩く練習をする


◆歩くことはリハビリの目的を満たすだけでなく、頭が活性化され仕事がはかどるという効果があります。 私がこうして 仕事を続けられるのは、国際リハビリテーション学会の会長をされていた上田敏先生のおかげなんです 。


◆もし先生に出逢わなかったら、車椅子だけの余生を当然と思っていたでしょう 。他の先生からは「もう歩けません」と言われってましたから。


◆それまでを障害というマイナス価値を認めた上で、努力しようと考えていたのですが 、歩けるようになって以降は、 老化や病気をもたらしたプラス価値に目が向くようになったのです。上田先生は障害を受容することで新しい価値を創造するのだとおっしゃる。


◆ 肉体的な回生がが精神的回生につながりました 。上田先生のリハビリテーション理論は可能性の理論なんですね そしてこれは私の「内発的発展論」にも通じるもの です。


◆この病気の方に申し上げたいのは、歩けないと言われても決して諦めず納得いくまで病院を訪ねいろんな医師に相談することですね。

ーーーーーーーーーーー

ここで注意が必要なのは、「毎日必ず歩く」ということです。これは、「毎日がむしゃらに歩く」ということとは全く違います。上田理論は「少量頻回訓練」を柱としています。オーバーワークを何より恐れます。詳しくは下記の記事を御覧ください。 

 

回生を生きるその1 少量頻回訓練の大切さ

 

それじゃ~続きはまた

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 【同病の三本松のおじさんの一言】
雨ニモマケ、風ニモマケ、雪ニモマケルガ、欲ハナク、決シテイカラズ?、イツモシズカニワラッテイル、ミンナニノウソッチュウトミラレ、ホメラレモセズ、クニモサレズ、マイニチシズカニ、リハビリヲツズケテイル、ソウユウモノニ、ワタシハナリタイ。

【返信】
同感です。静かにリハビリ続けます。
 
 

 

 

 

 

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田中希実選手は笑顔の求道者である!

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【神戸新聞2024年1月12日】見にくい場合はクリックして拡大下さい

▼私は長年の陸上競技ファンです。かって兵庫県小野市出身の田中千洋さんのファンでした。


実業団に所属せずママさん市民ランナーだった田中千洋さんが、北海道マラソンに優勝した時には、本当に感動しました。


▼千洋さんのお子さんの望実さんが、近隣の 西脇工業高校に進んだこともあり 、高校生の頃からずっと 注目してました。


ただ、個人的には、同世代の萩谷楓選手の大ファンでした。望実さんはやはり陸上エリート(家族、指導者に恵まれている)と多少感じていました。私、エリートが嫌いなんです。


▼ですが、今回の記事で完全にやられました。 単なる受動的な 陸上エリートではなく、自分で考え行動し、試行錯誤しながら道を極める 求道者です。 しかも苦行の末に競技を楽しむ心境に達しているのです。 まさにプロフェッショナルなランナーです。


 ▼為末大さんもそうでした。特別なコーチにつかずに自分の頭で考え トレーニングして、ついに 日本人初の世界選手権400mハードルのメダリストになりました。非常に聡明な選手です。


田中さんは、この若さで為末さんの域に確実に近づいておられます。


▼今日の都道府県対抗女子駅伝では兵庫県代表で出場されます。

 

ライバル長崎県の廣中 璃梨佳選手との直接対決を見たい所ですが、今回は、かなわない様です。

 
それじゃ~また
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 【同病の三本松のおじさんの一言】
郷土出身の田中さん、可愛いドルーリーどちらもファンのミーハーです。今日都道府県駅伝で激突します。どちらも頑張れ!
【返信】
ドルーリーさんは、駅伝強豪校でなく地元の高校を選んだ。そこに賢さを感じます。どれだけ田中さんに食いつくか楽しみです。
ちなみに区間記録は同じく小野出身の小林祐梨子さん。彼女は少年院の教師です。いやぁ~皆さんスゴイ
 

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「脳卒中片麻痺を生きる」(1)社会学者の鶴見和子さんの一日 [障害者として生きる]

 

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今回から何回かに分けて「脳卒中片麻痺を生きる」として、社会学者の鶴見和子さんにご登場願います。

 

以前おすすめ本で回生を生きる」を紹介したのですが、今回、雑誌「サライ」の2000年5月18日号ののインタビュー記事をもとに、私が、同じ脳卒中片麻痺の視点から編集し、お届けします。

 

この時の鶴見和子さんは81歳、98年より京都宇治市の高齢者施設「京都ゆうゆうの里」に入居されています。本来、鶴見さんは学者さんですから、その言葉に馴染みにくさがあるのですが、今回はインタビューということで、口語に基づくわかりやすい文章です。

 


 

 

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どんな毎日を過ごしておられますか?


残された時間は短いし、何をするにも倍も3倍も かかります。 起きている間は隙間なく時間が埋まっています。


◆ 起きるのは5時30分から6時の間。 装具をつける前にベッドの上で手足の体操をして車椅子に移る。 窓を開けて換気し深呼吸します。

 

日常生活のすべてについて自分のできることできないことを見極めることが必要 。もしかしたらできるかもしれないということは工夫してみます。 少しでも甘えると体の機能がどんどん後退してしまいますから。


◆ 朝食後は歩く稽古を1時間。これは何があっても絶対に欠かせない私の日課です 。


◆午後は仕事であっという間に過ぎていき夕食が5時。就寝は9時から9時30分です 。明日着るものを用意し、腹筋、背筋の運動し、自分でもできる程度の足のマッサージをすると、もう寝る時間。 昼間はどんなに疲れてお昼寝をしないので毎晩気持ちよく寝れます 。

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毎日変わらず規則正しく、リハビリを生活に取り入れ、仕事時間も確保し、取り組まれています。80歳を超えてなお仕事や生活対する衰えぬ熱意、意欲といったものを強くお持ちであると感じます。

 

それじゃ~続きはまた

 
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 【同病の三本松のおじさんの一言】
学者と市井の爺との比較はおこがましいのですが、相違点は、昼寝とか、晩酌後のうっかり仮眠の影響で就寝時間が一定せず、それによって起床もまちまち、9時頃まで布団の中でゴロゴロはしょっちゅうですが、ただし少し自慢できる点は、毎日のリハビリ、できることとできないことの見極め、そして料理の手助け、洗い物、掃除そして2時間程度の歴史勉強および読書です。生活上の心がけは出来るだけ規則正しい生活です。

【返信】
いいですねえ。私も三本松派です。鶴見さんは尊敬してやまないですが、市井とはかけ離れた生い立ちです。そこに多少弱点もあると感じています。
 
 

 

 

 

 

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僕って何?(7) 交流分析とは(2) [障害者として生きる]

交流分析とは

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1950年代後半に、精神科医エリック・バーンによって提唱された一つの心理学の理論です。様々な精神疾患の診断、治療法として、個人、家族、グループへのセラピーの手法として使われています。
治療以外の分野としては、教育分野、カウンセリングやコンサルティングの分野、マネージメント分野、コミュニケーションの訓練、その他様々な団体によって用いられています1980年代以降で、企業の教育トレーニングで経験された方もあると思います。
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1.自我状態

まず、交流分析では、人の心が、子供の頃の経験によって形作られるP(Parent)、A(Adult)、C(Child)の3つの自我状態があると仮定しています。


これを自我状態モデルPACモデルと呼んでいます。


P(Parent、親の心)・・社会のルールを守ろうとしたり、相手を褒めたり労ったりする心

A(Adult、成人の心)・・状況判断をする心、

C(Child、子供の心)・・天真爛漫に振る舞ったり、頼ったりする心。


この三つの心を、知るのがエゴグラムです。


2. ストローク(ふれ合い)

ストロークは、なでる、さするなどの意味がありますが、TAでは相手の存在を認める言動の全てをストロークと呼んでいます。「おはようございます」「こんにちは」という挨拶や、優しく微笑みかける肯定的なストロークもあれば、叱る、怒るなど否定的なストロークもあります。人が幸せを感じるのも、不幸せになるのも原点はストロークの出し方、受け取り方によります。

3. 対話分析(コミュニケーション)


自分に三つの心があると同じように、相手にも三つの心があります。私たちは、この三つの心を使って情報を伝えたり、相手を理解したりします。対話分析を理解することにより、その場にふさわしい対話ができるばかりでなく、相手の気持ちに沿った対応ができます。


4. 人生態度(人生の基本的立場)

       

「自分」および「他人」に対しての基本的な立場を人生態度といいます。TAでは、この基本的な立場が「幼児期における主に養育者とのふれあいの過程で形成される」と考え、自分自身を振り返り、「自分も相手もOK」という相互理解の関係を目指す機会とします。



 


5. 心理ゲーム(いつものトラブルパターン)

あなたは「前にも同じような、こじれた不快な対話をした覚えがある」と思ったことはありませんか。もしあれば心理的なゲームをやったことになります。人はストローク飢餓になると否定的なストロークであっても心理的ゲームで飢餓を癒そうとします。気づいて手放すことができます。

6. 時間の構造化(時間のすごし方)

TAでは、「その人がストロークを求めるために、どのような時間の使い方をしているか」で、その人の生き方のパターン分析ができると考え、生きがいのある自分の時間の使い方を探求します。

7. 人生脚本(自分で描いた人生のシナリオ)

人生脚本とは、人はそれぞれ、あたかも、脚本が用意されているかのような人生を歩むことから名づけられました。子どもは養育者とのふれあいや、環境によってよい脚本や、悪い脚本を大なり小なり受け取っています。そしてこの脚本が大人になった今、あらゆる行動に大きな影響を与えています。それに気づいて手放し、本来の自分を取り戻します。


実際、日常生活でこれを常に意識して行くというのは、難しい面はあると思います。ただ何か人間関係で感じることがあれば、交流分析の手法で、分析し改善を考えるのもいいと思います。



 

詳しくお知りになりたい方は下記を御覧ください


交流分析学会

http://www.js-ta.jp/analysis.html


NPO日本交流分析協会

http://www.j-taa.org/index.html

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【同病の三本松のおじさんの一言】
親戚でコミュニケーションがとりづらく、後に不快な感じが残る相手がいますが、この現象は相互の3つの自我状態がうまくかみ合わないところから起こると解釈すれば、ガッテンです。

【返信】
人生態度が「私OK あなたはOKでない」人とのコミュニケーションだけはかなりしんどいと感じます。

 



 










 

 

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山奥に迷い込んだ!万事休す(NO-3) [片麻痺でも旅がしたい]



一人旅の2日目、鳥取県の岩美から京都府丹後半島まで、日本海沿岸を、のんびりと走ろうと出発した。かって知人から落ち武者伝説に出てくるような海岸線の土地だと聞いていて、興味をそそられてもいたのだ。

 

たが、兵庫県の浜坂を過ぎしばらく行くと突然通行止めの標識に出くわした。


迂回路の案内はなかったが、南の山間部に迂回路はあるだろう、と安易に考えたのが、そもそもイケナかった。


その後は、行けども行けども山の中、TV番組のポツンと一軒家に向かうような車一台がやっと通れる道になり、そのうち民家もぽつりぽつり。

冬場はどうやって暮らしているのだ、と思っているうちにその民家も途絶え、未舗装の狭い道に。

そういえばTVのドキュメント番組で、新温泉町のどん山奥の禅寺(後で調べると「安泰寺」でした。上記写真)が取り上げられていた。交通手段は徒歩。バス停まで徒歩2時間、JR浜坂駅まで確かトータル4時間かかると言っていた。それここらあたりの山じゃないのか・・?と、ますます嫌な予感がしてきた。


山道を1時間以上走って、ふとカーナビをみると位置は表示されているが、道路がない!もはやどこに向かって走っているのかもさっぱり解らない。


そして、ついに行き止まり ・・・万事休す。


もしここで、ぬかるみにでもタイヤとられ動かなくなったらレスキューの車も入れないだろう。障害のある身体で、この悪路を徒歩で民家まで助けを求めにもいけないだろう。


慎重に、慎重に何度も切り返し方向転換した。バックカメラに大いに助けられた。


だが・・・。そもそもここが但馬地方のどこらあたりで、どこに向かえば、このどん山奥から脱出できるのか、それが全くわからない?


半ばやけくそで、カーナビの目的地を自宅にしてみた。すると現在地からの経路がしっかり表示された。これで脱出できる。


カーナビの案内を頼りに、30分ほどかけて何とか県道らしき道にたどり着いた。ヤレヤレである。

 

昔の歩き旅では、道に迷えば、行き倒れも覚悟しただろう。ほんの僅かだが、その気分を味わうことが出来た。

 


それじゃ~また

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 【同病の三本松のおじさんの一言】
道といえば、今では舗装された単に効率だけを考えたようないわば道路を日頃利用しているわけだが、ふと車で旅をしていると、幹線道路からつかず離れずに、くねくねと寄り添うように並行する生活感ただよう街道を見つけると、次のインターで下りたい衝動になるが、ただし迷い道にもなる味もそっけもない林道だけは、御免こうむりたいものです。
【返信】
同感です。ただし世の中、オフロードバイクやジムニーでの野宿ツーリングを趣味とされている方々がおられるそうです。健常ならこちらをやってみたかった気がします。やっぱり熊が恐いか(笑)

野宿ツーリング

 

 

 

 


 

 


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