◆小学校の低学年から肉体労働に明け暮れ、塾も行ったことがない幼なじみたちの中にも、高校生になると、勉強に目覚めるものが出てくる。
中には、国立の教育大学に受かったり、 有名私学に受かるものが出てくる。
◆そして大学に入学していきなりカルチャーショックを受ける。
まず 親の学歴や職業が全く違うということである 。こちらの親は尋常高等小学校卒、職業は百姓 プラス 土木作業員、あるいは 職人である。大学で親しくなった奴にそんな親は見当たらない。
◆我彼には、何と大きな差があったことかと気づきショックを受ける。
これをもってしても中高時代の偏差値など当てにならない。 スタート地点がまるで違うのだ。それを何十年も引きずって人の評価基準にするなどバカげたことだ。
◆ただ、田舎の長男などで、実家を離れ暮らしたことがない奴もいて、これはこれで鼻持ちならない。
◆そんなこんなで都会にでていた幼馴染たちは、定年後に我先に田舎に戻ってくる。
うつ病、脳卒中片麻痺、離婚等それはそれで脛に傷がついている。
でも時々は集まって、小学生に戻ってバカ話して、大いに笑いあう。
「戦いすんで日が暮れて」幼馴染たちは宝である。
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