「イヤ!」トラ男さんの入院記-8 最終章 [リハビリ、入院・通所]
◆そんな楽しい合宿(入院)生活もいよいよ終わりに近づきました。
リハビリ入院していたE男さん、k男さんが相次いで退院され、残されたのはトラ男さんと私のみ。私も2週間後には退院です。孤独を愛する別の方も入ってこられ、病室はずいぶんと静になりました。 しかし、トラ男さんのリハビリ室朝一番乗りはその後も続いています。表情も明るいままです。
◆いよいよ私の退院の日です。トラ男さんに挨拶して、その後、他の病室の方や、看護師さん挨拶していると、周りが騒がしくなってきました。 「トラ男さんがいなくなった!」また大騒ぎの始まりです。 でも私にはトラ男さんのいる所が、大体推測できました。
◆病院の玄関まで降りて来ると、やっぱりトラ男さんがそこにいました。トラ男さんは、私を見送りに玄関まで降りて来てくれたのです。 トラ男さんはそんな優しい人なのです。言葉はしゃべれませんが、3か月近く一緒生活してトラ男さんの人柄は私に伝わっていました。 私にとり本当につらい時期に、こんな純朴な人と一緒に生活できたことは幸運でした。 ◆リハビリ拒否のトラ男さんはリハビリ優等生になりましたが、トラ男さんを叱りつけていたPT(理学療法士)がトラ男さんの態度を変えたわけではありません。 トラ男さんの性格は最初から変わらないのです。ただ周りがトラ男さんを理解しようとしたことでその態度に変化が出たのです。
W先生は新米のOT(作業療法士)でしたが、素晴らしい治療者マインドを持っておられました。
終わり
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(7 )トラ男さんの変身 美人に弱く、えらいマメな人やった! [リハビリ、入院・通所]
◆そんなトラ男さん(と私にも)に素晴らしい出会 いがありました。
それは作業療法士のw先生です。最近入らればかりなのですが、トラ男さんと私も担当していただけることになったのです。
この先生、若くて美人おまけに気立てが良い。リハビリ室でも、けっして知識をペラペラひけらかすことなく、私たちの話もよく聞いてくれます。我々患者を尊重してくれているのが感じられるのです。治療者らしく毅然としたところももちろんあります。
さらに大変熱心なのです。リハビリが終わった後も、夜我々の病室を訪れトラ男さんと奥さんの相談に乗ってくれています(退院後の家での生活のための自宅リフォームなどの相談)。トラ男さんの奥さんももうべた褒めです。
◆トラ男さんのリハビリ室での「イヤ!」は全くなくなりました。
それどころか歩行リハビリにも熱心に取り組んでいます。
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◆午前のw先生のリハビリが終わって、部屋に引き上げたはずのトラ男さん。
が、直ぐに戻ってきます。手には缶コーヒー。ニコニコ笑いながらw先生に差し出しています。
w先生、少し困った顔されますが、それでも受け取られます。
それから間もなくのことです。朝食が終わるとトラ男さんの姿が見えない。
食べるのが遅く部屋でいつもビリケツなのに。
我々が青くなって探し回ると、何と! リハビリ室の入り口に一番乗り して待っている。
(吠え)トラさん!あんたがこれほど美人に弱く。しかもえらく女性にマメやったとは!
初めからそのヤル気を出さんかい!
それからも一番乗りは続きますが、いよいよ我々4人に退院の時期が訪れます。・・続きは次回に。
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男の甘さ極まれり
料理も感謝もできない!ご同輩、これから先大丈夫ですか?
【神戸新聞2023年9月14日 イイミミ】 | |
【神戸新聞2023年9月23日 イイミミ】 | |
【神戸新聞2023年9月28日 イイミミ】 | |
わずか2週間の間に、「私も~」「私も~」と手が上がる。 しかも 投稿の女性は60代の方が二人もいる。 ご同輩 これから先大丈夫か?!、料理も感謝もできないあなたが、 万一奥さんい先立たれでもしたら、どうするの?!
老人ホームに入るにしてもこんな性格じゃ嫌われるで~。 長寿社会にあって感謝も料理もできなければ、どうしようもない。そんな危機感も感じないほど楽な人生を送ってきたのか かくいう私は、料理が好きだ。単身赴任生活10年以上続けたので、掃除や洗濯もできる。 だが大きな問題がある。 それは料理の時に、そこかしこに料理くずが飛び散り台所を汚すことだ。 ここの主である妻にはこれが我慢ならない。後片付けが大変だから料理しないでくれと台所への出入りを禁止されている。 かくなる上は、いつも感謝の心を忘れず、老人ホームで嫌われない様になりたい。
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それじゃ~また |
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お客様と対立しないで、共感的に接する
◆ホステスを使って、主にお酒を提供する飲食店は大変だ。 お客のおじさんによる"おさわり"は常態だし、 暴言や、腕引っ張る等暴力 まがいのことまで起きる 。 それでも「あのはげおやじ!」と仲間内で冗談めかし悪態つくぐらいだ。お客が、自分たちの 飯の種と分かっているし、いつまでも悪口ばかり言っていれば仕事が楽しくない。 つまり対立する関係にはならないということだ。ホステス側に接客業の技量があるのだ。 ◆ところが対人サービス業でもお客に対して、横柄、悪口は言いたい放題な職場がある。主に医療業界である。
私は入院時ナースステーションの直ぐ近くの部屋だったが、夜中に若い看護師が2人が大声で患者の悪口言っている。うるさくて何度か飛び起きた。 収入は医療制度で保障されている。目の前の患者は自分の収入とは無関係(本当は大いに関係するが)で、自分の業務を妨害するボケた野郎としか思えない。
また医者の中には、自分は直してやっているんだと、上から目線で患者を見下す輩が多くいる。 つまり無意識に対立する関係を生んでいるのだ。
◆脳卒中などの患者は、自己管理もきないバカ、直ぐ問題を起こす奴と先入感でみられ、やたらルールを押し付けられる。 対人能力はホステスが断然上だ。一方には笑顔あふれるが、一方には少ない。ただ、ホステス業は客が金に見えるという副作用がある。
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◆対人サービス業は批判より共感性
疑り深く、すぐ人を批判する人。こんな人が対人サービス業には一番向いていない。
学校のお勉強ができたプライドが高い人が多い。こんな人を雇ってはいけない。学校関係や医療関係者に多いタイプだ。
それより共感性の高い人だ。お客さんが自然と心を開き、本音をつい漏らし信頼関係が構築され、長い付き合いが可能となる。
学歴に関係なくこんな人を雇わねばならない。私の経験からして、本当の頭の良さ、人間力を持っている。
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それじゃ~また |
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