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絶望老人(1)お喋り爆走老人 [障害者として生きる]

 

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今回は、暴走する高齢者のお喋り 考えてみたいと思います。「絶望老人」神郷由紀著からピックアップさせていただきます。


絶望老人

絶望老人

  • 作者: 新郷 由起
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2017/02/23
  • メディア: 単行本

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◆ループとワープ 「お喋り暴走老人」の傾向と対策


高齢者との対話では一般にループ(繰り返し)とワープ(飛躍)との特徴が見られる

年齢に関係なく理路整然と系統立てて話が進む人がいる一方で 総じて年齢が上がるほどこの特徴が顕著に現れやすい 。


◆よく年寄りは話好きと言われるが、しゃべることは感情のロ過であり、心の整理につながる。 何より最も手軽なうっぷんばらしのため日常的に話し相手が乏しい人は、特に相手が見つかるとこれ幸いとばかりに、大暴走して喋りまくる人も多い。


◆男性にも多い一人語りエンドレス状態

女性はもともとお喋り好きが多いが、男性とて負けてはいない 。

一度話し出すと 相手の反応などお構いなしに、一人で話して、一人で笑う一人語りエンドレス状態になる人も実際は非常に悪いのだ 。


◆以前ハイヤー運転歴20年の男性から指摘された。「 会社や組織においては部下は上司の話を聞くのも仕事の一つのため、たとえどんなつまらない内容でも興味のあるふうにして聞いてくれる。このため相応の役職に 長くついていたほど自分の話には価値があって誰も聞きたがると信じて疑わないのです」


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これ「あるある」です。普段から話好きの私は、これ今後一番注意しておかなければなりません。心に刻みます。

 

それじゃ~また

 

同病の三本松のおじさんの一言


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障害者や高齢者などが孤立すると、周りに迷惑をかける [障害者として生きる]

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私は脳卒中で片麻痺となったことにより 故郷である 地方の町に戻ってきました。 そして父親が死亡したことにより その財産の 一部を相続することになりました。

困ったのは 田畑が少しあったことです。 私には農業の経験が全くありません。この農地は父が 工場用に転用するために取得していた水稲田と、母の趣味の野菜作りのための畑です。



幸いにも 、水稲田の方は、作っていただく人がありました。 問題は畑です 。数年間、何も作らずにそのままほっておいたのですが、周りの 畑の持ち主から草を刈り取ってほしい。セイタカアワダチソウの種が飛んできて困っていると苦情が来たのです 。


妻も阪神間の都市育ちですから、農業経験がありません 。ですが何もしないと 周りの畑の持ち主に迷惑をかけることになります。


それで、リハビリ散歩で知り合った人で、 庭の剪定をお願いするようになった人に、頼んでみました。快く直ぐに、1日で本当にすっきりキレイにしていただけました。ありがたいことです。


また、わたしの自宅裏の農道も最近きれいに草が刈られています。多分刈ってくれていると思しき人に、久々会う機会があったので、礼を言うと「何人かで相談し、交代でメガネ家の裏の農道の草を刈ることしたのだ」ということでした。全然知りませんでした。ありがたいことです。


人とつながっていることの大切さをあらためて知らされました。逆に孤立すると周りにも迷惑をかけます。私の今回のケースだけでなく、都市における「ゴミ屋敷」などもその典型であろうと思います。

 

 

それじゃ~また

 

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病の皇帝「がん」に挑む(上巻) [お勧め本]

国民の三大疾病の一つが、がんです。 ご存知のように、この治療には現在、外科的切除手術、 抗がん剤による薬物治療、 放射線による治療と代表的な三つの治療があります。がん細胞の研究と、 これらの治療の足跡を 辿る 腫瘍内科医かつがん研究者である著者の意欲作です。 ピュリッツァー賞、ニューヨークタイムズベストブックにも選ばれています。

 

いつものように私の印象に残った所を抽出します。今回は上巻です。

 

病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘 上

病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘 上

  • 作者: シッダールタ・ムカジー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/08/23
  • メディア: 単行本

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◆細胞が分裂するからこそ我々という生物は成長し 、適応し、回復し、修復し生き続けることができるわけである。さらにがん幹細胞は正常細胞よりも早く増殖しうまく適用するつまり我々自身のより完璧なバージョンと言えるのだ


◆がんは、しばしば、本当に体液性の病となるカニのようにせわしなく動きながら臓器から臓器へと目には見えないトンネルを掘っていく。まさに全身性な病なのだ。


◆がんの最終的な生存率というのは, 外科医が乳房をどれほど広く切り取ったかではなく手術前にがんがどれほど広がっているかに関わっているということだ。


◆腫瘍を取り除くために筋肉までも取り除かなければならないほどガンが進行しているなら元は既に全身広がっているはずだ。


◆科学の世界にはごくわずかな量で 数分のうちにガン細胞を殺してしまえる有毒物質がたくさんある。問題は選択的な毒すなわち患者の命を奪うことなくがんだけを殺せる薬を見つけることにある。


◆がんには、気性があり、人格があり、習性がある。その生物学的な多様性は治療の多様性を要求する。同じ治療を全ての患者に無差別に適用することはできない。


◆アメリカとカナダの34のセンターで合計1765人の 患者が乳がんの臨床試験に参加した。患者達は無作為に三つのグループに分けられ、 一番上のグループには根治的乳房切除術が、2番目のグループには単純乳房切除術が、3番目のグループには手術後に放射線治療が行われた。

その結果三つのグループの間で 統計的な 有意差はなかった。 根治的乳房切除術で治療されたグループは重いし身体的代償を支払ったにもかかわらず予後に関して何の利益も得られなかったのだ。


◆1980年代腫瘍学の 中から異端者の声が聞こえはじめた。 それはもう何世紀もの間がん医療の 辺縁に回り続けていた声だった。 化学療法や手術の臨床試験が進行癌の死亡率を減らすのにことごとく失敗していく中で、 外科医や化学療法専門医の中に、患者を治せないのならケアしようと、患者のケアの技術を学び始める世代が現れたのだ。


◆1962年から1985年までに癌の死亡率は8.7%増加した。 その増加の多くの要因を反映したものだが 中でも最も強い影響を与えていたのは1950年代の喫煙率の増加による肺がんの増加だったろう。 とはいえ唯一疑う余地なく明白だったのは、アメリカの癌死亡率が減少していないという恐ろしい事実だった。

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