ラ ボエーム ちあきなおみ [映画・音楽・美術]
夢を追った二十歳の頃。
同じ夢をみる恋人が、いつもそばにいた。
ある日再び訪ねてみた。
アパートは取り壊され、マンションに変わっていた。
吉村昭氏と津村節子さんのようなカップルが今も住んでいるだろうか・・・。
介護施設の遊戯や脳トレ。年取ってあなたは、やってみたいですか!? [リハビリ、入院・通所]
これは、娘の友人が、おじいちゃんが入居している老人介護施設を訪れた時の話です。
このおじいちゃんは、フランス語が堪能で、長年フランスの小説などの翻訳を仕事としてきた方です。孫からすれば大変知的でダンディーな自慢のおじいちゃんだったそうです。
このおじいちゃんを施設に訪ねていくと、みんなと一緒にチーチーパッパと童謡を歌わされていたそうです。おじいちゃんは、べつに痴呆が入っているわけではありません。全然楽しそうでない、その姿を見て、娘の友人は涙が出て仕方なかったそうです。
私も通所施設で遊戯や脳トレと称し、みんなで童謡を歌ったり、しりとりをしたりするの日常目にします。本当にこんなことが役に立つのか甚だ疑問に感じてきました。
わたしがご一緒したデイ施設の通所者の中に、現役で、牛を飼って繁殖させているおじいちゃんがいたのですが、こんな生き物相手の難しい仕事を毎日こなしている人に脳トレさせて意味があるのか!?
このおじいちゃん、トランプゲームの神経衰弱させられて1組も取れず憮然(ぶぜん)としているのです。
ですが、牛を繁殖させ、育て市で売る話を聞くと、その仕事内容が、知的で非常に面白いのです。みんなの前で普段やっているこの話を披露する方が余程の脳トレになると私は思います。
私は以前ブログにこんな記事を投稿しました。
求められる理想的な通所者像はズバリ「園児」
介護施設の職員の皆さん、自分の身に置き換えて考えてみてください。
あなたも老年になり施設に入ったとき、こんなことをみんなと一緒にやってみたいですか!?
それじゃ~また
俺 なんか、 生まれてこんかったら良かった [障害と自由句]
お父ちゃん
俺なんか
生まれてこんかったら良かった
勉強もできんし
スポーツもできんし
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小学校の低学年の我が子が、私に言った言葉です。
当時PTAの役員をさせられていて、小学校に行くと、昼休み一人だけポツンと教室にいる。
幼いころからやんちゃで、ガキ大将だった私に、この子は衝撃を与えるのです。
共通項は不器用で、勉強のできないことぐらい。
おまけに怖がりな面もある。それで考えて、柔道を習わせる事にしました。
すると、不器用ですが何事に対しても粘り強い。できなくても投げ出さない。決して強くはないのですが、身体の大きな子と対戦してもひるまない。常に攻撃的な柔道で、相手の方が気後れしてしまう。
それと担任の先生に「〇君は皆の心のオアシスなんです。友達と喧嘩したりしてしょんぼりなると、なぜか皆〇君に寄って行きます」と言っていただいた。
私の幼いころと全く違うから、戸惑うばかりで、大きな期待は持たなかった。
姉と弟は、器用で、目端が利いてすばしっこい。そんな二人に挟まれて損ばかりしている。
でもこの子がいることで、いつも場が和むのです。
そんな彼も高学年になるに従い、部活でキャプテンも務めるようになり、多くの部員を引っ張ってリーダーシップも発揮し始めた。
20代半ばの現在の彼は、世界的シェアを持つ多国籍企業に身を置いて忙しく働いています。兄弟の中でも考え方も態度も一番しっかりしている。
お正月などで、たまに家に帰ってくると、女房に「生活大丈夫?仕送りしようか」「欲しいものがあったら俺にいってね」と言うそうなのです。やはりこんな子の方が思いやりが育つのでしょうか。
つくづく人生はわからない。こんな我が子に教えられ勇気をもらっています。障害で落ち込んでなどいられません。
それじゃ~また
秘恋 ちあきなおみ(ポルトガル民謡) [映画・音楽・美術]
沁みる、ひたすら沁みてくる。人は、こんな恋をすることもある。