果たして障害者の未来は明るいのか!?(5)これまで分まとめてみますと [障害者として生きる]
◆◆「果たして障害者の未来は明るいのか」(5)
ここまで4回「障害者の未来は明るいのか」を検討してきましたが、大変厳しい内容となりました。それが障害者々が置かれている状況なのです。一般的な民間企業の置かれている外部環境を無視して、福祉的な視点や、先端的なごく一部の企業の事例だけで障害者雇用の問題を考えても無意味です。
この厳しさは、障害者だけではなく全ての国民が置かれている雇用の状況です。
そんな状況から障害者だけが免れることがでる。そんなはずありません。元々障害者は健常者に比べ収入が圧倒的に低いのですから、さらに厳しい状況に追い込まれると思います。下層の末端に追い込まれているのです。
障害者と健常者の収入格差の問題は、別記事で詳しく分析していますので参考にしてください。
【参考記事】
さらに障害者の中にも著しい格差が生じると思います。企業に雇用される3%程度の一部の人達とその他です。
でも企業に障害者枠で雇用される人も楽ではありません。私の若い知人も大手企業の別会社に雇用されましたが、途中で休憩などを取ると「あいつは障害者枠で優遇されている」という視線を絶えず感じると言います。
これから一層進展するであろう経済的格差社会の中で、障害者がどちらに属するかといえば圧倒的に下層の方に組み込まれていくと思います。大多数の国民と同じですが、収入はさらに低いでしょう。
私はこれから国にも企業にも、障害者雇用で大きな期待はできないと思います。福祉インフラとして、ハード面の整備が進む程度であろうと思います。
障害者の個別の経済問題は、現状は個別で解決していくしかない。そんな厳しい状況だと思います。障害者一人ひとりが自分の身の丈に合った対応を考える他ありません。
私も障害年金を受給していますが、これだけでは生活はできません。若い人は、 障害年金にプラスの収入がないと家族を持つのも困難でしょう。中途障害者で、家族を扶養していた場合は、本当に追い込まれます。私も脳卒中発病当初は「死ぬしかないのか!?」とまで追いつめられました。
ですから、人との関係も別の視点も必要だろうと思っています。家族に代わる関係です。これについては、別の機会で詳しく述べたいと思います。
こんなため息しか出ないような状況下で、脳天気なお花畑のような予想など信用する気になれません。
現状は確かに厳しいですが、状況をしっかりを分析することでしか、有用な改善策など見つけられるはずもありません。私はそう思います。
それじゃ~また