障害者を透明人間にする人(2) 園児たちからも透明人間にされる [障害者として生きる]
障害者を透明人間にする人(2) 園児たちからも透明人間にされる
ある大雨の日のことでした。私は病院の帰りに全天候型ゲートボール場があるテントに立ち寄りました。幸い誰もいなかったのでいつものように歩行のリハビリを始めました
30分も経った頃でしょうか、隣の保育園から先生を先頭に園児たち数人が入ってきました。直ぐ側を通りましたので、私がそちらの方に目を向けると、先生はまるで私が存在していない如くに、私を無視して、ずんずんとコートの中央に入って行かれました。私をちらっと見る園児もいましたが、先生が私を完全に無視していますので、誰も挨拶もしてくれません。
仕方ないので私は先生のところに近づいて行って「すいません、これからここを使われますか」と聞くと「真ん中を少し使うだけです」という返事でした。それで私はそのままリハビリを続けることにしたのです
しかし、その後も次から次へ園児や先生がコートの中に入ってこられ、相変わらず私のことなど眼中にないようにマットや跳び箱を広い範囲に敷き始めました。
気がつけばそのコートほとんどを占領されていました。仕方なく私は端の方に追いやられ立っていたのですが、そこはもう雨で濡れてしまう場所です。一人の若い先生と目があったので私は手招きしました。そして園長先生を呼んできてほしいと頼みました。
しばらくすると園長先生が現れました。わたしは経過を説明し「どうして先にリハビリしている私を無視して、この場所を占領されたのか、ひとこと声をかけてくれても良かったんじゃないですか」怒りを込めて園児にも聞こえるような声で言いました。しばらくやり取りしていると園長は、園児を引き上げるよう指示しました。
それからもやり取りを続けていましたが、園長はただひたすら頭を下げるだけ。「私の父も脳卒中片麻痺でリハビリをしていましたので、お気持ちはよくわかります」などの言葉もありましたが。
その後公園の管理者も加わり、今後は予約ボードを設置し、誰にでも予約者や時間を明示するという話になりました。
家に帰って、私も多少反省すべき点もあると感じました。しかし、そもそもあの先生たちは、片麻痺障害者に対してはどの様に感じたのだろうか?頭にも障害があるコミュニーケーション出来ない人間とでも感じたのだろうか?そんな疑問も消えませんでした。
そこで、園のHPを調べ、メールを送りました。
それじゃ~続きはまた