拘縮ケア(4)装具の使用 [障害者として生きる]
今回も理学療法士田中義行先生監修の この書籍から引用、編集させていただいています。 |
ーーーーーーーーーーーーーーーー ◆面倒と言われても装具の必要性を伝える。 片麻痺で拘縮するケースでは装具の不使用が目立ちます。面倒だしなくてもなくても動けると退院後に装着を怠る人が多いようです。今は良くても1年先2年先には非麻痺側の機能まで失くしかねません。 |
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装具をどうするかこれは非常に難しい問題です。
患者側からすればできるだけ早く装具を外して普通の状態で歩きたいと誰しも願います。 特に障害の軽い人は、早い段階で装具を外せる人が多くいます。ですけれどもある程度重度の場合は、特に初期段階は装具をつけていた方が痙性や拘縮という点ではいいと言うことでしょう。
私も、早い段階で装具を外して歩行が変形した人や転倒し骨折した人などを実際知っています。 私の場合は、現在家の中では装具はつけていません。壁のつたい歩きなどで室内では別段不自由には感じていませんし、足裏の感覚を大切にしたいということもあります。ただし、外に行く場合は必ず装着しています。 最終的には自己判断しかねないと思いますが、理学療法士等の専門家や、外した人、そのままつけている人等の意見もよく聞いて慎重に考える必要があります。外すにしても徐々に、限定的に試してみるということでしょうか。無理は禁物です。 |
【参考記事】短下肢装具のメリット、デメリット |